三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
正月ボケが治らない。B3の中西です。
他の方も投稿している通り、昨年末(12/26~28)に本研究室では北海道幌加内町母子里という所で合宿を行いました。ここは北海道の中でも最も寒く、かつ雪の多い場所です。
1日目
朝4時に津を出発。車→飛行機→JR→JR→レンタカーと乗り継ぎ、宿泊先である北海道大学雨龍研究林に辿り着いたのはなんと14時間後の18時でした。疲労困憊。
旭川から母子里までのレンタカーでの道のりは遭難すれすれ。この日はオホーツク海上に位置していた爆弾低気圧が猛威を奮っていたため猛吹雪でした。視界は完全にホワイトアウト。目的地に繋がる道も次々と通行止めとなり、そのたびに迂回経路を探しながら目的地を目指しました。当日目的地近くの名寄市の国道では100台もの車が立ち往生する事故もあったそうです。北の大地の気候の厳しさを大いに実感しました。
ちなみに研究林の施設は想像していたよりもずっと綺麗で暖かく、ご飯も美味しくて感動しました!
2日目
この日は雨龍演習林の先生や職員さんのご指導・ご協力のもと、積雪断面観測や山スキーを体験しました。初めて触れる北海道の雪は本州のべちゃ雪とは比べものにならないくらい上質でフカフカ、サラサラ。雪玉をつくろうと両手で力いっぱい握ってもまとまらないくらいでした。
地面が見えるまでひたすら雪を掘り、ものさしを立てると積雪深は126cm。10㎝ごとに温度や単位体積あたりの質量も測り、下の方が温度や密度が高いことも確認しました。観測の合間には滑り台やかまくらも作ってはしゃいでいました(笑)
昼食を取って午後は近くの山で山スキー。レジャーで使うスキー板とは少し違い、板の裏にアザラシの皮が貼られていて斜面を登りやすくなっています。とはいえ、スキーなんてほとんど経験したことのない私たちはみんな盛大にズッコケていました(笑)研究林の先生から山の植生についての解説もいただき、とても思い出に残るスキー登山となりました。
その後少々名残惜しく雨龍研究林を後にし、名寄市の宿舎へ移動しました。
1日目に引き続き夜は先輩方の研究の進捗発表を聴きました。お酒やカツゲンを飲み、夜食を食べながら深夜まで…というゼミは今までになく新鮮でした。
3日目
みんなはレンタカーで旭川まで帰り、動物園を楽しんだようですが、私は帰省先の仙台までの飛行機の時間が早かったため、名寄駅から電車に乗って来た道を帰りました。ひたすら真っ白な景色の中を走る電車に一人揺られながら、「とても貴重な経験ができたなぁ」と2日間を振り返りました。
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