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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

3隻同時観測@若鷹丸~海洋観測編~

みなさま,こんにちは
にしかわです
 
Hot Spotの集中観測,無事成功
お疲れ様でした
解析はもちろん楽しみなのですが,
観測が終わるとちょっと気が抜けてしまいます。。。
と,そんなことも言ってられないので,
気合を入れなおして頑張っていきますよー
梅雨も明けて夏本番
暑さに負けず張り切っていきましょう
 
 
さてさて,思い出いっぱいの3隻同時観測を,
振り返って行きたいと思います
 
 
ブラウンアンテナ設置

個人的には初めてのブラウンアンテナの設置でした
ベテランの鈴木さん,緒方さんに教えてもらいながら作業しました。
三脚のネジ(?)がなかったり,設置場所がなかなか決まらなかったりと,
少々のハプニングもありましたが,東北水研の伊藤さんや,
お休みの日にもかかわらず若鷹丸のチョッサー,サードが手伝ってくださり,
何とか設置と受信テストを終えることが出来ました
ありがとうございました
太陽が照りつける中での予想外に長時間の作業で,
夏本番を前に真っ黒になりました。。。
 
 
放射計等の設置
 
放射計の設置のお手伝いもしました
ブラウンアンテナの設置のときもですが,
ロープで測器をぐるぐると固定する固縛(漢字あってるかな??)作業が,
結構大変でした
自分では結構ガチガチにしたつもりでも,
プロに見てもらうと「ぐらぐらしてるからダメ~」と言われたり。。。
今後も観測する機会はいっぱいあると思うので,
ロープワーク勉強したいなと思いました
 

 
そんなこんなで,出港前日の6月24日の夜から若鷹丸に宿泊です
24日の夜は,三重大学3人と,
海洋大君塚くん,京大物部くんの5人で決起集会をしました
学生5人で少々寂しいですが,頑張ります
 

 
さて,25日は朝8時ごろから調査員と乗組員が食堂に集まり,
調査員の紹介と調査内容についての打ち合わせがありました
いよいよ始まるなーと,わくわく
その後10時に出港
東北水研の方々がお見送りに来ていました
 
 
 
グライダー観測
 
出港後すぐワッチ決めをし,
P6251571.jpg












 








グライダー観測の準備が始まりました
初めてのグライダー観測にワクドキでした
グライダーは予想していたよりも大きくて,
こんなに大きなヤツが潜ったり浮かんだりして
海の中を観測するのかー
と感動しました
P6251591.jpg




















今回の観測ではSlocumグライダーと,水研とJAMSTECのSeagliderの計3機
Slocumグライダーは,組み立て式のプールでちゃんと浮くかをテストしました
P6251569.jpg


























あ,浮いてる写真なかった
小さな錘を載せながらの微調整の後,レッコです
P6251607.jpg




















P6251612.jpg




















船員さんもこのときは総動員でした
そして,レッコの瞬間を撮影する人々。。。
P6251608.jpg


















 
ただ,このSlocumくんは観測開始後すぐに調子が悪くなったようで,
あえなく回収されました。。。残念です
 
続いてはJAMSETCのSeagliderの登場です
P6271657.jpg
こちらのグライダーは,ボートでひっぱっていきます
P6271670.jpg




















P6271675.jpg



















これは受信(?)テストだけだったので,すぐに回収に向かいます

P6271736.jpg

P6271751.jpg

P6271752.jpg

おかえり~


 
そしてそして,次はFRA(水研)のSeagliderです
こちらはレッコしたら1ヶ月に回収だそうです
1隻の船にグライダーが3つも乗ってることなんてないから
ということで,JAMグライダーとFRAグライダーとともに記念撮影
DSC00453.jpg

その後,FRAグライダーはボートに乗せられ,
無事レッコされました
P6288509.jpg

 

 
AAQ,CTD,採水
グライダー観測が一通り終わったら,
SSTフロントを探すたびの始まりです
ある程度海域が決まったら,AAQやCTD観測の始まり~
 
AAQは,何の略か忘れてしまいましたが,
水温,溶存酸素,塩分,クロロフィルを観測する測器で,
CTD観測では表層のデータがあまりきれいにとれないので,
100mまでをAAQ観測することで,CTDの表層のデータを補うそうです
P6291905.jpg

P6291888.jpg

P6291866.jpg


 

CTDは溶存酸素,塩分,クロロフィル,放射性物質の採水を行いました
P6261634.jpg

P6291909.jpg

P6291986.jpg

P6271690.jpg

溶存酸素の採水は気泡が入らないかドキドキしながら慎重に。。。
深いところの水は,もうすぐ7月といえどかなり冷たかったです
放射性物質の採水は,採水後持ち運ぶのが大変でした。。。20kg!!!
今回の航海では,CTDの調子もあまり良くなく,
何度も分解しパーツを交換しました
そのおかげで(?)CTDの各部分をじっくり見ることができました
P6261630.jpg

 
表層水のバケツ採水も行いましたよ
水温は今回,2重構造になった黒バケツで観測しました。
P6291848.jpg
放射計の値は水温計で計るよりもやっぱりふらふら安定せず,
たいてい水温計の値よりも0.5℃前後低かった気がします
青バケツでは,放射線測定と,塩分・クロロフィルの採水を行いました。
P6291856.jpg

P6291859.jpg

P6291862.jpg

さぁ,海洋観測をすることほぼ1週間,
CTDの不調だけでなく,エンジントラブルやトイレが使えなくなったりと,
ハプニング続出でしたがなんとかSSTフロントを捉え,
3隻の観測点が決定し,いよいよゾンデ観測です
 
ゾンデ編につづく
 

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三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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