鈴木です.
遅くなりましたが,5月の長崎丸・粟国島での観測の報告をしたいと思います.
5月17日(火)
観測初日.
AM4:00起床で緒方さん,ナスさんと中部国際空港から飛行機で長崎へ.
昼前に長崎大学に到着し,万田先生と合流しました.
この日は移動日だったので特に仕事はせず.
18日(水)
長崎大学所有の『長崎丸』にてラジオゾンデのアンテナと受信機の設置.
前回勢水丸で熊野灘に行ったときは船員さんにアンテナを設置していただいたので,
自分は今回が初めてでした.先輩方に教えを乞いながら昼過ぎに受信機4台の設置完了.
午後は説明会まで少し時間が空いたので,フーコの振り子見学.
おばちゃんが強烈でしたが…いい経験になりました.
夜は大学に戻り長崎大・熊本大・弘前大・東北大・三重大の学生計15人(+万田先生)で
親睦会&観測の説明会でした.
19日(木)
乗船初日.
午前中にゾンデのtest放球と,XBTのtest投下を行いました.
XBTという物の存在を今回の観測で初めて知ったのですが,
海水にセンサー(?)を直接投下することによって,海水温を観測できるらしいです.
使い捨てという点ではゾンデに似ているなと思いました.
CTDのような直接観測かつ使い捨てでないような大気の観測ができるものはないのでしょうか.
6:00-0:00ワッチだったので,夕方からはオペレータをひたすら行いました.
日付が変わるくらいから揺れが大きくなり(黒潮の影響?),船酔いが…
20日(金)
船酔いのため昼まで部屋に籠っていました.ご迷惑おかけしました.
夕方にはたこ糸を巻き直す作業をできるまで復活したのですが…
もやい結びとダブルシートベントに挑戦しているうちに酔ってしまいそうだったので戦線離脱.
夕食後は観測に参加できました.
オペレーターの手順は人に伝えられるようになりました.
21日(土)
那覇着.久々の陸上で丘酔いが…
東北大の早坂先生を空港までお迎えに行き,そのまま辺戸岬でサイト見学.
様々な機械が稼動していました.
自分の頭では十分に理解することはできませんでしたが,
大気の観測には化学的手法や物理学的手法など様々なやり方があるのだなと感心しました.
もっと勉強しなければ!
22日(日)~26日(木)
フェリーで粟国島へ.
とにかく海が綺麗で綺麗で・・・そして暑い!
梅雨のはずなのに晴天でした.
粟国島の方は久米島の天気予報を見るそうですが,あまり参考にはならないそうです.
何故でしょうか…
観測のほうでは,
1階が保育所になっている建物の2回に受信機,屋上にアンテナを設置しました.
長崎丸での経験を生かし,組み立ては手こずることなくできましたが三脚の固定が難しかった…!
ゾンデの放球は一度手本のような形で行い,2回目からは名古屋大学の方に手順を覚えていただくため,横で口出しをするという形で行いました.
人に伝えることや,質問されることを通じて観測時の注意点等を再確認することができました.
27日(金)
那覇空港から神戸空港,そして江戸橋まで戻ってきました.
暫く沖縄にいたせいか,とても肌寒く感じました.
緯度も経度もずいぶん違うので,気温の違いもさることながら日入りの時刻もずいぶん早く感じられました.
総括
・今回の観測を通じて,自分にとって大変貴重な体験をすることができました.
・実際に地形を見たり,気候を感じたりすることで様々な土地の気象について考えるきっかけとなりました.粟国島では島が小さいため見晴しもよく,雲の動きを観察することができました.
・長崎丸の船員さん方からも船上で天気図を見せていただくなど大変お世話になりました.
・他大学の方と交流することで,自分の勉強に対するモチベーションが高まりました.
報告を終わります.
長々と失礼しましたヽ(・⊇・)ノ
[2回]
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