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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   

異常気象研究会@京大

またまたこんにちは.B4吉田です.
ちょっと前ですが,ついに三重県にも二郎系ラーメン店「歴史を刻め」が上陸し,行列ができています.
しかもなんと大学の最寄り駅にできて,ラーメンをこよなく愛する僕にとって願ってもないことでしたが,行列が凄すぎてまだあまり行けてません.
開店の2時間前には人がいるんです.
ラーメン1杯食べるのにどうあがいても3時間を要します.

11/27-28に京都大学宇治キャンパスで異常気象研究会が開催されました.
昨年は参加してないんですが,様々な先生方の研究を検索していると頻繁にこの研究会の講演資料がヒットするので,今年は参加してみました.
やはり凄い発表が多くて,非常に勉強になりました.
・温暖化で台風の急発達が増える
・熱帯海面水温の東西勾配が減少している
・JRA-3Q エネルギー収支の評価
・成層圏突然昇温後の記録的寒波事例
・JPCZと日本海海水温の関係
などの発表が強く記憶に残っています.

招待講演の高谷さんはお話が凄く面白かったですが,数式が出るとやはり追いつけなくて,もっとゆっくり聞きたいなと思いました.
2日目の昼には大気大循環モデルの講座があり,AFESのレクチャーを受けました.
モデルは軽い気持ちでやってみたいと思っていた時期がありましたが,難しくて一度断念し,後回しにしていました.
そんなモデルを自分の手で動かせるということでウキウキで参加しましたが,これ結構環境構築が面倒で,研究室のサーバーの環境を把握しきれていないというのもあって,その場では動かすことができませんでした.
修士課程修了までには動かせるといいな..

あと今回は研究室のメンバーと集団で行動していたのですが,事件がありました.
僕と同様にラーメンをこよなく愛する先輩が,全国で史上3番目においしい店が京都にあると誘ってくれていて,2日目の朝から行こうと楽しみにしていました.
多分先輩が言う3番は相当おいしいです.
で,1日目の夜別々に夕飯を済ませて,宿に戻ったら,先輩はラーメンを食べてきたと.
まあ僕らも別の店でラーメンは食べてたんですけど,問題はその店で,もう全国3番の店に行ってきたと.
言ってよぉ
言ってくれればそっちのラーメン食べに行くのに!
僕は,あ,おいしすぎるから2日連続で行こうとしてるんだ,やるなぁ,「明日も行くのに今日も行ってきたんですか!」と聞いたら
「いや,明日休業らしいから今日行ってきちゃった」
言ってよおおおお
結局食べられませんでした笑
この恨みは忘れない.

こんな感じでした.
すごく楽しかったです!
11月はいろいろありましたが,これが最後です.
これから卒業論文頑張ります!

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気象学会中部支部研究会@名古屋大学

こんにちは.B4吉田です.

2か月後に控えた北海道遠征のために,年末年始はバイトマシマシです.
勢い余って今日はシフト無いのに間違えて出勤しました.
早起きは三文の徳なので,本日の収入は3文です.

11/24-25に中部支部研究会で,口頭発表をしました.
寄席に行った経験を活かして,最近導入に少しだけ力を入れています.
まだ発表にも慣れてなくて,説明も探り探り,内容も粗削りですが,いい経験になりました.
いくつか質問もしていただき,自分の研究を議論の場に出すという目的は果たせたと思います.
質問の時にまず発表の感想をコメントしてくれる人が多かった印象でした.
すごく嬉しいし励みになります.

興味深い発表が多く,聴講に関しても楽しかったです.
熱帯で雨滴蒸発が大気を冷却するという研究などです.
熱帯の気温や水温は自分の研究とも深く関わっていますが,暖水プールなど地域によっては熱帯と一括りにできないほど現象が違うことが分かりました.

高校の教師をしている方の発表がありました.
地学基礎のカリキュラム内容に関しての発表でしたが,その高校が自分の地元というのもあって前のめりになりました.
僕の高校では地学を履修したくても開講されていなかったんですよね.
2年の文理選択の時に判明して,ショックを受けました.
全科目で一番好きな分野だったのに!
悔しくて当時担任の先生に理由を聞いたら,わざわざ校長先生に聞いてくれたみたいで,

・生徒の履修希望者が少ない
・教えられる教師がいない
・覚える単語数が理科4科目で最も多く,受験に不利

という3つの理由が返ってきました.
まあ興味があるものは自分で調べるので,いいんですけどね.(負惜)
その時の無念を晴らすためにこの研究室に来たというのはあります.
気象だけじゃなくて宇宙とか鉱物とか,ロマンあって良くないですか?あんまり皆興味ないのかな?
そんな地学(基礎じゃない方)の教科書は2社が出版していましたが,数研出版が撤退し,啓林館だけになるようです.
なんとかなりませんか.

おススメは小学館の図鑑NEO「地球」を英才教育で買い与えることです.
ちょうど2024年11月26日に新版が出たばかりです.

ちょっと脱線多めでしたが,この辺にしておきます.
最後まで読んでくれてありがとうございます!

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気象学会2024秋季大会@つくば

こんにちは.B4吉田です.
風が冷たい季節ですね.津市は風が強くてやんなっちゃいます.
11月12-15日の気象学会2024年度秋季大会@つくば国際会議場の日記です.

今回は自分の研究が定まった状態で参加する初めての学会でした.
自分に関係あるところを特に集中して聞くので,メリハリがついて長時間の講演でも疲れにくくなった気がします.

今まで高緯度が好きで熱帯は避けてましたが,自分の研究に関係してきたので真面目に聞きました.
例えば,面白くて印象に残ったのは,多くのモデルはENSOが将来強まると予測しているが,これは温度の上昇具合によって異なるという発表がありました.
将来実験をすると,2℃上昇シナリオくらいまでは強まるが,それ以上は逆に弱まり,周期が短くなります.さらに8℃上昇シナリオとかになると,ペルー沖の冷舌が弱まり東西の温度差がほぼなくなります.とのことです.
温度と単に比例関係にはならないというのが不思議で興味深いですね.

他にも,水槽実験の発表では,高気圧の作り方を覚えてきました.
普通水面に渦を作ると凹むので低気圧しか作れませんが,水とベビーオイルを使うことでなんと凸面を作ることができちゃいます.
粘性と密度の差がキーポイントです.
やりたいですが回転させるろくろだけまだ用意できていません.

あと 鳥たちの気象防災講座 という話も面白かったです.
台風は鳥たちにとっても災害ですが,渡り鳥は台風を感知できるそうです.
GPSで調べると,低周波の風の音などから感知してまわり道する種類と,逆に台風に近寄っていく種類があるそうです.
これは嵐で弱った魚を狙っているという解釈らしいですが,行動範囲が気象現象のスケールを超える鳥ならではの能力ですよね.
人間も飛べたら,天気予報なんて見なくても嵐を感知できる本能が備わっていたんですかね.

学会はこんな感じでした.
たくさんの同期とも出会うことができて嬉しかったです.
刺激をもらうことができて,研究がんばれそうです.

余談ですが,終了後に東京を観光しました.
お台場とかに行った後,先生イチオシの寄席というものに行ってきました.
新宿の末廣亭が雰囲気良さそうだったので入りましたが,とても楽しめました.
人の話を聞くのは,話の組み立てとか独特の空気感とかの個性を感じられて良いものでした.
youtubeとかは編集されるし対面しないので,そこらへんが感じられません.
客層は意外と同年代の女子が多かったです.
お気に入りの落語家を見つけてきましたが,相撲の番付表みたいな達筆で,名前が読めませんでした.あの面白い人は誰だったんだろう..

とりとめのない話ですが,以上です.
最後に高気圧のレシピを載せておきます.

~高気圧(凸な水面)のつくり方~
〇材料
・水
・ベビーオイル
・着色料
・R-1やビンなどつるっとした円柱状の容器(回転させても流れを乱さない)
・ろくろ
〇手順
・液体2つを静かに容器に入れる
・ろくろの中心に正確に置き,回転させる(割と速め)
・完成
密度の小さいベビーオイルは上の層.
最初は粘性の大きいベビーオイルだけが回転し,壁面に張り付くことで水とオイルの境界が上から見て凸面になる(高気圧完成)
そのうち水も回転してくるので,今度は遠心力が強く働く水の方が壁面に張り付き,凹面になる(低気圧完成)

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異常気象研究会2024@京大宇治キャンパス

みなさん、こんにちは!M2の平賀です。
 
11月27日と28日に京都大学宇治キャンパスで行われた、異常気象研究会2024に参加しました。今回も発表を申し込んでいないので聴講のみとなりました。それでは日記を書いていきます!
 
1日目
ロスビー波の砕波と西部北太平洋モンスーンの関係に対する研究も面白かったです。中緯度ー熱帯の相互作用は僕も今興味があり、ロスビー波の砕波がどのように対流活動を励起するか、対流活動がどのようにロスビー波を励起するかを考えるうえで注目すべき気候システムだと思いました。また、季節進行を議論する上で、偏差をどう考えるかやLBMをどうやって用いるかなど難しい問題があるのだと思いました。
京産大の高谷さんの招待講演では、位相依存性のないエネルギー変換についての発表を聞きました。僕もエネルギー変換をやったことあるのですが、明らかに位相に依存しているような結果が出てきたので、これを高谷さんのエネルギー変換で図を出したらどうなるか気になりました。あと、数式がかなり難しかったです。勉強不足を痛感することとなりました。
一日目の発表が終わったら、フリーディスカッション&アイスブレイカーということで、軽食とお酒をいただき、様々な方と交流しました。こういう時に発表をしていたら話の種があって話しやすいので、発表すればよかったなと後悔しました。それでも、話したい人と研究の議論や色々な話ができて良かったです。
 
2日目
日本気象協会の発表で、OLRとSSTを用いて長期予報をするという研究も面白かったです。OLRの偏差はあまり長続きしないので、数か月前のOLRが予測に効いているとなると、過去と未来をつなぐメカニズムは何なのか、気になりました。
6月の新青丸観測航海に一緒に乗っていた京大の院生の発表も興味深かったです。低気圧を強弱で分け発生時の環境場を考察していました。説明も発表の仕方も上手でさすがだなーと思ってみていました。
2日目のお昼にはAFESチュートリアルを行いました。まさか、自分の環境でAFESが回せる日が来るなんて!、と思いましたが、エラー続きで結局環境設定が終わりませんでした。これから解決したいと思います。
異常気象研究会は自分の研究ど真ん中の分野の発表ばかりで、非常に有意義な時間を過ごせました。これからも研究頑張ろうと思えました。
 
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2024年度中部支部研究会@名古屋大学

みなさん、こんにちは!M2の平賀です。
 
11月24日と25日に名古屋大学で行われた、2024年度中部支部研究会に参加しました。今回は僕は発表を申し込んでいないので聴講のみとなりました。それでは日記を書いていきます!
 
1日目
高校の地学の教科書における「地球温暖化」の取り扱いについての発表も面白かったです。地球温暖化による影響は、教科書会社によってまちまちだそうで、冬の豪雪や海洋温暖化についてはまだ書かれていないそうです。
地球温暖化の問題というのは、地球科学的なメカニズムだけでなく、政治や資本主義経済が大きく関係していると思います。様々な分野が絡まる複雑な問題なので、それを複合的に学ぶために地球温暖化という科目を作った方がいい気がします。海外では「気候変動」が学校の必修科目になっているところもあるそうです。
深層学習による大雨発生を予測するという発表もありました。各地方気象台には大雨予報をするために、長年の勘や秘伝のたれのようなものがあると思いますが、深層学習とどちらが予測できるのか気になりますね。
1日目の夜は、気象学会中部支部の懇親会に参加しました。参加した方々の大部分が気象庁職員か気象庁内定者だったので、気象庁の中の話とか研究の話とかを聞けて良かったです。
 
2日目
女島のおける水蒸気フラックスと九州北部における水蒸気フラックスが、下層より中層の方が関係しているというのが不思議でした。下層の水蒸気は、どこの降水量と大きな関係があるのか気になりました。
中部山岳地帯風下の太平洋のできるJPacCZに関する発表も面白かったです。日本海にJPCZができる原因はいくつかありますが、JPacCZができる原因は、中部山岳以外に何があるのか気になりました。海洋前線との関連も気になります。
 
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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