鈴木です.
遅くなりましたが,11月に参加した大槌でのシンポジウムと気象学会についての報告をします.
大槌シンポジウム
東京大学大気海洋研究所共同利用研究集会
・黒潮・親潮続流域の循環と水塊過程
このセッションでは,『釜石湾湾口防波堤内側海域の海洋環境(速報)
―津波前後の比較―』
というタイトルの発表にとても興味を持ちました.
被災地を目の当たりにしたことで,津波やその影響が如何に海洋環境に影響を及ぼしたのかと疑問が湧いたからです.
結果としては,海の水深は津波後の方が深くなっているとのことでした.また,海水の撹拌が起きているのでは…という内容でした.
あれほど大きな地震が起きたことを鑑みれば,海にも影響があって当然だと思いました.
・北日本を中心とした降水・降雪特性に関わる海洋大気陸面過程
このセッションでは,『2011六カ所村ヤマセキャンペーン観測の報告』
が面白いと感じました.三重では鈴鹿颪が吹くように,東北地方にも地域性の風が吹き,それを観測で捉え・構造やその特徴を解明できれば,特に農業分野への貢献にもなるし,何より目に見えない風を知る.というのは大変興味深かったです.
日本気象学会2011年度秋季大会
気象学会では,今論文を読んでいる内容に関連した話を聞こうと思い,テレコネクションに関係のある話を聞いてきました.
PJパターンという夏期西部北大西洋の指標が,ENSO,西部北太平洋モンスーン,日本の夏期とどう影響しているか という話でした.
JAMSTECの久保田さんという方の発表だったのですが,話を聞いた後に取ったメモを読み返したら内容が思い出せる(私にとってはすごく重要なことです)発表でした.
また,新学術で磯辺先生や立花先生の班の方の発表も以前発表を聞いたことがあるということで頭に入ってきやすく,大変充実した時間を過ごすことができました.
いつかこの場で,“何か新しいこと”を発表する為に,今気象分野において知られていることや研究が進められていることにもっと関心をもって普段から過ごしていきたいと感じました.
[2回]
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