2013/09/16-17海洋学会
夕張の次に財政破綻するのでは!?との噂も高い三笠市に親戚を持っております。
私は三笠大好きなので、今回もちょこっと紹介…。
三笠に化石でも掘りに来たらお立ち寄り下さい!!
調度、学会参加期間中(09/20)
に発売された
北海道じゃらんでも紹介されました!
三笠では有名なお店になりつつあります。
ただ、夕方に行っても看板商品のココナッツロールは売り切れている可能性がありますので、
ご了承下さい。
私はそんな三笠に学会前からお世話になっていたので、
16日の台風の影響を受けることなく、
西川さんとは違い16日の夜には札幌入りすることができました。
本当は17日のシンポジウムで竹内先生の『TOGAからCLIVAR』というお話を聞くつもりでいたのですが、
16日の飛行機が飛ばなかったせいで、竹内先生海洋学会不参加となり、
お話を聞くことができませんでしたー…。残念。
午後にポスドク問題についてのシンポジウムで東大の中村尚先生の話があるようだったので、
そちらも覗かせていただきました。
『ポスドク問題』とはかなりいい加減にいうと若手研究者の無期限職の席がない困った!という問題なのですが、
中村先生いわく、気象学会では『逆ポスドク問題』も問題になってきているという話がありました。
団塊の世代がどんどんいなくなるのと、少子化の影響が現れ始め、
たくさんの人手が欲しい研究の現場に若手研究員がいない!という事態が起こり始めているとか…。
今の私にはそんな問題をどうこうできる力はありませんが、
このように偉い先生方が、若い研究者の抱える問題を放置せず積極的に取り組んで下さっていることで、
少しは良くなっていくのではないかと思えました。
良くなっていくといいなー…。
今回の海洋学会では19日にセッション『確実に変わりゆく南極海』と、21日にシンポジウム『気候変動の鍵を握る南極の海』が予定されていたので、
私はそれらに重点的に参加させていただきました。
19日の午後発表番号231の依頼講演のRob Massomさんの発表が面白かったです。
英語発表だったため、細部まで聞けたわけではありませんが、
私が着目しているアムンゼン・ベリングスハウゼン海の海氷と、ロス海の海氷に関連した研究を紹介してくださっておりました。
ただ、やはり海氷が大気から受ける影響についての研究だったので、私とは違いますが、
夏季のアムンゼン・ベリングスハウゼン海の海氷が減少傾向にあり、ロス海沖の海氷が増加傾向であるという話もあり、
勉強になりました。
シンポジウムでは南極は陸に囲まれ閉鎖的な北極海とは対極で、周囲を海に囲まれた開放系の海であり、
北極海以上に全球的な海への影響があると近年考えられるようになってきたそうです。
30年前、南極周極流は南極にへばりついているだけで、周辺海域への影響なんて無いと認識されていたらしいです。
しかし、それは南極という環境の物理情報が少なすぎたことによる誤認で、近年の観測により、
その重要性も上がってきているそうです。
観測が進んだことで、南極深層水は“南極底層水”と呼び方が変化し、
全球的な深層水の研究でも近年着目されてきているが、気候変化による南極の底層水の減少が起こったとして、
それが直接全休の深層循環を止めるかどうかを現段階で断言することはできず、
南極底層水が全球深層循環を駆動しているという認識から、南極底層水は全球深層循環駆動域の一つという認識になってきているそうです。
あと、氷床の流出と棚氷の融解がhotな研究とされており、話題の氷山の形成量はあまり変わらないという研究があるらしいが、
観測データからすると、そうだと断言することも難しく、まだ観測していかなければ分からないらしい。
そして、海氷を見積もる動きが近年活発になっているが、
海氷上のフラックスを計るのは至難の業で、それぞれの機関がそれぞれの装置(50万から1000万の装置まである)で、
観測しており、バラバラな状態。
たまたま機会があったので、50万の機材と1000万の機材を比較するチャンスが有ったが、
大きな差がなくて安心した(50万の機材を使っている方いわく)らしいです。
そして海氷関係の研究で一番出てくるポリニヤ!!
これまでも『ポリニヤ』か『ポリニア』。
研究者によってバラバラでしたが、今回で『ポリニヤ』に統一しようといことになりました。
自分ももし使うシーンがあったときは『ポリニヤ』として使っていきたいと思います。
最後らへんの文章がまとまっておりませんが、
今回はこれにて失礼します。
最後に北海道の美味しいものでも貼っておきます。
札幌駅前のオータムフェスタに行ってみたり…
色んな物を食し…
夜景まで楽しめる
北海道開催の学会サイコーーーー!
勉強になった上に楽しくかつ美味しかったなんていい事づくしな出張になりましたー。
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