忍者ブログ

地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「研究会」の記事一覧

念願!大槌シンポジウム

ドン・ガバチョがお気に入り,M2天野です.

念願,大槌シンポジウムに行ってきました(昨年はコロナで行けなかった).
大気パート・海洋パートともに参加し,また岩手 大槌の自然も感じてきました.

集会をしている部屋から海が見えることと,お昼になると「ひょっこりひょうたん島」のテーマソング?が流れてくるところが,とても気に入りました.

 
空き時間にひょうたん島(蓬莱島)へ行った時の写真.

*****
今回は2日目,大気パートで発表しました.
この日の朝,先生から,投稿した論文がacceptされたとの連絡が入り(ベストタイミング!),その知らせを皆さんと共有(宣伝)することが出来ました.

「おめでとう」という言葉をたくさんいただき,何年経っても思い出すような,本当に嬉しく,思い出深い1日になりました.
地元東北に戻ってきているタイミングでこの連絡が入ったのも,なにかの縁があるとも思いました.
論文の詳細等については下記をチェックしてみてください.

https://doi.org/10.1175/JCLI-D-23-0191.1

正式に出版されれば,どなたでも読むことができます.


*****

以下,それぞれのパートで印象的だったこと等…

●大気パート

日大 高見さん
発表内に出てきた「海洋温度差発電」という発電方法を初めて知った.
暖かい表層海水と,冷たい深層水を利用し,アンモニアを気化させタービンを回し,発電するというもの…
基本的には安定に電力を供給できるというのも魅力的.
ただ台風の影響は受けてしまうようで,この点に関する研究をされていた.
ゆっくり話しかけるタイミングがなかったので,また会えた際にはぜひお話ししたい…

東大先端研の川村さん

夜の懇親会後のバスの中で,NAMについて意見交換?できたのが嬉しかった.
自分と似たようなキーワードを持つ人と,こう思うんだよね〜現状これはわかってるんだけど〜などの話?ぼやき?ができるのは貴重.

●海洋パート

東大大気海洋研の藤井さん
地球温暖化・海洋酸性化・貧酸素化が生態系に及ぼす影響について.
特に貧酸素化によって海洋中の炭酸イオンが減り,特に甲殻類の生存に影響が出ること,
生物活動を考慮するようなモデルの境界値の値は,各研究者が経験則に基づき決めいていること
などが印象深かった.(内容間違っていたらすみません…)

同じく東大大気海洋研の桂さん
高解像度モデルによる河川水輸送過程について.
モデルの解像度がパソコンの解像度よりも高いというから驚きました.
河川水が海へ流れ出る様子も,見たことないくらいヌルヌル動いていたのが衝撃でした.

*****

その他,夜の懇親会などでは,
これまで何度もお会いしたことはあるものの,ゆっくり話したことはなかった先生方と,お酒を酌み交わすことができ,本当に嬉しく思いました.

それから,滞在期間中は共同宿舎に宿泊したのですが,
同じく宿舎に宿泊していた,東大の黒田くん(ウミガメの研究をしているそう)のキャラが強烈で(もちろんいい意味で),いい出会いだったなと思いました.
研究内容や,ウミガメの見分け方を教えてもらいました.
甲羅の形と,”ろっこうばん”という部位の枚数で見分けるそう…
参考:https://twitter.com/chimomonga/status/948386012983513088?s=20

↑同じイラストを元に教えてもらいました.初めて聞いたので興味深かった…

*****

大気・海洋パートの面白い研究,大槌の自然,海の幸を,めいいっぱい学ぶことができ,何年経ってもこの大槌のことを思い出すような,楽しい集会でした.

(撮影:山本くん,佐野ちゃん)

拍手[3回]

PR

大槌シンポジウム2023@大槌沿岸センター

こんにちは,M1の平賀です.

青春18きっぷで津から郡山に移動している最中に書いています.今夏の長距離移動の際に,大活躍中の青春18きっぷですが,あと1回を910日まで使わないといけなくて,どうしようかと考えています.

さて、本題に移ります.

821日から22日にかけて岩手県大槌町の大槌沿岸センターで行われた大槌シンポジウムに参加しました.今回はそのことについて地球日記を書いていきます.

僕は、1日目の午前中に発表しました.発表はいつも通り行えました.質疑応答では,NAOとの関係はどうなのか,カリブ海の対流はどうなのかといった,テレコネクションに関する質問を受けました.また,秋から初冬のバレンツーカラ海にはSSTを持続させるような特別なシステムがあるのか,と言った質問も受けました.これから,論文を書いていく上でヒントとなるような質問だったので,持ち帰って自分の研究に活かそうと思います.

また,様々なおもしろい発表を聞くことが出来ました.東大の小坂さんの招待講演は自分の研究と大いに関係するのでとても参考になりましたが,かなり難しかったです(数式や導波管効果など).他におもしろいなと思ったこととして,SOM(ニューラルネットワーク)と呼ばれるAIを用いて解析を行っている方がいました.ただ,AIを用いて解析を行うことはどうなのかと意見もあるようで,これからどう研究手法が発展していくのか気になりました.

また,夜の懇親会ではたくさんの方々と話すことができました.質問をもらった方とも議論できました.自分の研究内容と近い方とも自分の研究室には,テレコネクションや海氷の研究をしている人が少ないので,情報交換や研究の悩みなどを話すことが出来て良かったです!

それでは今回はここら辺でおしまいにします.最後まで読んで下さりありがとうございました.

拍手[4回]

大槌シンポジウム2023

 ウミガメは甲羅ではなく,ひれをわしづかみにして持ち上げるらしい.

お久しぶりです!修士1年の山田です.
今回は岩手県の大槌町で行われた「大槌シンポジウム2023」に参加したことを書いていきます.
人生初東北地方!どんな冒険が待っているのだろうか!笑

0日目
前日入りをしたため,レンタカーを借りて現地までにいろいろ行きました!
閖上(ゆりあげ)で美味いウニとイクラ,牛タンの唐揚げを食べ,美味しさに感動しながら腹を満たし,津波伝承展で3.11のことを思い出し,本物の奇跡の一本松を拝んできました.言葉にするのは難しいが,日本人として,被災地から離れていても当時の地震を知るものとして,この地震のこと学び直し,伝えていくことの使命を感じましたね.(下の写真は奇跡の一本松)

旅の思い出はこれくらいにして,共同宿舎に着きました.とても綺麗な施設で驚きました!(発表資料の準備で追われていて,この日はこれ以上書くことなし笑)

1日目
他の学会でもお世話になっている先生方や他大学の同期も集まってきてシンポジウムが始まりました!面白い発表ばかりで全て書きたいところですが,特に面白かったものをいくつか.

まず,筑波大の倉持さんのオホーツク海高気圧がもたらす寒気についてのお話です!前回三重大で話していただいたものとは違うテーマですが,これも自分の研究に当てはまる重要なポイントだったので興味深く聞いていました.寒気の量を定量的に求め,どれだけ寒気が流れてきているかを表しており,夏の豪雨に寒気が重要であるということがよくわかる発表でした.自分の研究で見ている事例といくつか被っていたので,発表後すぐに捕まえて質問攻めにしてました笑(すごい圧だったと思い返し,反省中…)

2つ目は小坂先生の発表でした.シルクロードパターンを詳しくお話していただきました!基礎的なイメージから複雑な数式展開もわかりやすかったです.立花先生と同じく,テレビに出ている方の発表はほんとわかりやすい.(だからテレビに呼ばれているんだなと理解.)メインはシルクロードパターンは弱くなっていてもなぜ日本は豪雨が起きているのかについての議論であり,これも自分の見ている亜熱帯ジェットと関係があると思って聞いていました.また他の学生の発表でも何度かシルクロードパターンに関連した研究があり,興味を持ってきたので,夏休みのうちに少しずつ勉強していきたいと思います!

他にもありますが,長く書いてもあれなので自分の発表の感想をひとことで言うなら,長すぎるわ!,ですかね.15分のところを20分も話してしまった.大槌シンポジウムは長くなりがちといわれているが,さすがにね.もっと話す練習をするべきだった.発表時間が長くて質疑応答を少なくしては本末転倒だと感じました.それでも,発表後に東大の宮川先生から質問をいただけたのは嬉しかった.今後は気をつけます…


さて,今回のシンポジウムのメインと言っても過言ではない,懇親会がありました!普通の飲み屋とは異なり,とても豪華で,どれも美味しかった.

お酒も進み,宮川先生と各大学や研究室の話,倉持さんとは研究の議論を深め,東北大の佐野さんとは将来設計の話をしたり,お酒を飲みながらほんといろいろな話ができました.宿舎に戻ってからは学生で星を見に海岸まで散歩.満天の星空を眺め,何度も流れ星を見て,日頃経験できないことができました!いや青春かよ笑(ただその後.結局3次会(早朝4時)まで参加でくらくら…)

2日目
前日の酒が抜けているのか怪しいなかで,2日目を迎えました.この日も面白い話ばかりでしたが,最後の宮川先生のお話が良かったです.全休モデルで研究していくことの可能性とか,自分の研究に使えそうかなど考えながら聞くと可能性が膨らんで楽しかった.(途中スライドが映らないトラブルがあっても言葉だけで発表を継続していたのがすごかった…)

そして,2日間の発表が無事に終わりました!面白い話ばかりでしたね.
また,終了後には大槌でウミガメの研究をしている黒田さんという学生からウミガメ見学ツアーを開催していただきました!飼育しているウミガメを触らせてもらい,小型サイズを持ち上げることも経験できました.癒された.
(写真:ウミガメとヒレをわしづかみすることに若干ビビっている自分)

この2日間で,気象の学びだけではない経験を多くできたけど一瞬でしたね,なんだか小学生の頃,夏休みの楽しい家族旅行が終わって新学期を迎えるまでの喪失感に似ているような感覚…
来年も自信もって発表できる研究を携えて参加し,夏の思い出を作りたいですね.

今回はこれくらいで,またね.

拍手[2回]

Hotspot2国際ワークショップ@富山

はじめまして、今年度からM1として入学しました原です。

6/1618に富山で行われたHotspot2国際ワークショップに参加してきました。富山に行く当日の午前まで実習航海に乗せていただき、下船してそのまま富山に向かいました!

初めての書き込みにまごついていたら、あっという間に時間が経ってしまいました。時間は大切にしないといけないですね。

まずは国際ワークショップだったということもあり、その英語に圧倒されました。口頭発表はもちろん、ブレイクアウトセッションでも非常に厳しさを感じました。英語を話す以前にリスニングが全くできず、物凄い無力感で普通に凹みました。いつか英語でポスター発表することを考えると……それはまた考えます。

ポスター発表は自分の研究テーマ関連のインスピレーションを得られればと思い、色々関連しそうなポスターを見ていました。その中に台風の温帯低気圧化を取り扱っている発表があり、お話も聞くことが出来ました。その手の分野の研究数がまだまだ少ないことを話されていたのも印象的で、興味深かったです。これからもっと面白くなっていく気がして、少し手を動かしてみようと思える非常に良い機会でした!

また、学部4年生時に指導していただいた先生ともお会いでき、軽く生存報告もできました。(言うてもまだ卒業から3か月程ですが)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・おまけ

ワークショップとは別のお話になりますが、せっかく初めての勢水丸に乗ることができたので乗船の感想も書きたいと思います!

今回はTAとして学部生たちをお手伝いする立場として乗船していたのですが、まだまだ実力、経験不足で一緒に乗ったTA二人に頼り切りでした。4日間の短い期間でも反省点の多い乗船となりましたが、初めてのラジオゾンデ観測も体験できて非常に良い経験となりました。また機会があればぜひ乗りたいです!次はもっと上手にやります!!

それでは今回はここまでになります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

拍手[2回]

中緯度大気海洋相互作用Hotspot2国際ワークショップ@富山国際会議場

こんにちは,M1の平賀です.
 
6月16日から18日にかけて富山国際会議場にて行われたHotspot2国際ワークショップに参加しました.今回はそのことについて地球日記を書いていきます.
 
口頭発表
発表はすべて英語で行われました.英語の意味を理解しながら,発表内容について考えることはかなり難しかったです.自分の研究内容に関連することは英単語の意味もわかっているので少し理解できるのですが,それ以外の発表においてはついていけなくなることが多々ありました.まだまだ英語の勉強をしなきゃいけないなと感じました.
ただ,立花先生は,ダイナミックに講演台から飛び出して発表しており,またゆっくりはっきり英語を話していたのでわかりやすかったです.すっと英語が入ってくるようで,やはり伝え方は大切なのだなと実感しました. 
 
ポスター発表
JpGUに続いて英語(来る人はほとんど日本人なので日本語)でのポスター発表を行いました.
外国人の方も一人来てくださいました.英語での発表は慣れていないので少し緊張しましたが,陽気な方だったので楽しく質疑応答できました.7回ほど質問が来て,1回英語で打ち返して,4回Yesとしか答えられなくて,2回隣にいた英語ペラペラの方に翻訳してもらって答えました.Yesとしか答えられなかった時は,質問の意味は理解できていたのですが,それに対する英語での答えが浮かびませんでした.わかっているのに伝えられなくてかなりもどかしい思いをしました.単語や身振り手振りだけでもいいので伝えたらよかったな,と後になって思いました.
打率としては,1割4分三厘なので,せめて5割はいきたいです.まだまだ英語の勉強が必要だと実感しました.
自分の発表を聞いて下さった方々からは,熱帯大西洋の対流活動が活発になる原因は何か,OLRインデックスに見られる長期変動の原因は何か,実際に北極にはどのような現象が起こっているのかといった質問をいただきました.今まで大雑把な解析をしていましたが,現象理解のためにも細かな解析も必要だと感じました.
 
他のポスター発表では,北大の田村さんのオホーツク海の海氷と北海道の気温との関係についての研究が面白かったです.日本の冬において北からの風が吹く気圧配置の時,オホーツク海の海氷減少により海面が露出することで水蒸気が増え気温が上昇するとのことです.海氷の”穴”を通らない北西の風の時はそのような現象は見られないというところも面白いと思いました.
あとは西川さんの,四国沖の黒潮の蛇行による高気圧性渦についての発表も面白かったです.渦と黒潮大蛇行の相互作用についても気になりました.
 
 
また,同じような研究をしている学生や,同期,先輩後輩などたくさんの方々との交流があり,さらに研究を頑張ろうという気持ちになりました.
 
それでは今回はここら辺でおしまいにします.最後まで読んで下さりありがとうございました.                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

拍手[4回]

最新コメント

[01/11 tropopause]
[09/18 Kajikawa]
[07/25 井上裕介]
[07/25 Kajikawa]
[10/26 緒方]
[10/26 美山]
[10/17 プラダ 店舗]
[10/15 NONAME]
[10/12 juicy couture outlet sales]
[07/11 O型]

Instagram

ブログ内検索

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

三重大学 Live Camera

空の写真 空の写真 空の写真

Twitter

Facebook

LINE

友だち追加
Copyright ©  -- 地球日記 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]