そろそろ金木犀の季節ですね.
学部4年生の山中です.
10/13(火)にJAMSTECの藤田さんが,三重大学の練習船「勢水丸」に
GNSS可降水量観測計を設置すると聞き,見学しに行きました.
今回設置されたのはコチラ↓の測器.
(手前が藤田さん)
上の丸い部分がアンテナです.このアンテナでGNSS衛星から発信されたマイクロ波をキャッチします.
測定した大気遅延によるマイクロ波の位相の遅れを用いて,可降水量を推定できるそうです.
作業自体は30分ほどで終わりましたが,藤田さんや船員さんとお話ができてうれしく思いました.
また同時に別件ですが,8月に古野電気さんが設置した水蒸気計(※)にカラス避けをつける作業も行われました.
古野電気さんの話によると,別の場所に設置した同じ測器がカラスに突かれ大穴が空くという出来事があったそうなのです.
カラスは目新しいものがあるとすぐ興味を示すそうですね.
(てぐすでバリヤーを張っています)
うれしいニュース!
そのとき伺ったのですが,その勢水丸に設置した水蒸気計の観測値をWebで,リアルタイムで見られるように追加してくださったそうです.もっと早く知りたかったですが..
URL:http://furuno-weather.com/portfolio/02_index_vapor_13.html
例えば↓は2020/10/5~10/13までの可降水量(上図)と水蒸気密度(下図)を示しています.
現在はまだ全天雲量カメラのデータはみることが出来ませんが,近々公開してくださるとのことです.
7~11日にかけて,台風14号の影響で可降水量と水蒸気密度がともに高い値を示していますね.
最近になってやっと勢水丸も航海実習を再開したそうなのですが,
密を避けるために先生と学生合わせて最大7人という少人数,かつ1泊2日で帰って来られる海域での航海だそうです.
コロナ禍でどうにも仕様がないですが,状況の改善が待ち望まれますね.
ではまた.
※先日投稿した記事「勢水丸に新しい観測測器を設置(するのを見学)しました」の内容について
誤りがありましたので,お詫びと訂正いたします.水蒸気計自体は電磁波を射出せず受け取るのみですね..申し訳ありませんでした.
× 水蒸気計はマイクロ波を射出し,大気中の水蒸気の粒からの反射を受け取ることで水蒸気の量を測定する
○ 大気中の水蒸気からマイクロ波を受け取ることで水蒸気の量を測定する
[参考]
Fujita, M., F. Kimura, K. Yoneyama, and M. Yoshizaki, 2008: Verification of precipitable water vapor estimated from shipborne GPS measurements, Geophys. Res. Lett., 35, L13803, doi:10.1029/2008GL033764, 2008.
[2回]
PR
COMMENT