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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「観測」の記事一覧

5月の観測報告

鈴木です.
遅くなりましたが,5月の長崎丸・粟国島での観測の報告をしたいと思います.

5月17日(火)
観測初日.
AM4:00起床で緒方さん,ナスさんと中部国際空港から飛行機で長崎へ.
昼前に長崎大学に到着し,万田先生と合流しました.
この日は移動日だったので特に仕事はせず.

18日(水)
長崎大学所有の『長崎丸』にてラジオゾンデのアンテナと受信機の設置.
前回勢水丸で熊野灘に行ったときは船員さんにアンテナを設置していただいたので,
自分は今回が初めてでした.先輩方に教えを乞いながら昼過ぎに受信機4台の設置完了.
午後は説明会まで少し時間が空いたので,フーコの振り子見学.
おばちゃんが強烈でしたが…いい経験になりました.
夜は大学に戻り長崎大・熊本大・弘前大・東北大・三重大の学生計15人(+万田先生)で
親睦会&観測の説明会でした.

19日(木)
乗船初日.
午前中にゾンデのtest放球と,XBTのtest投下を行いました.
XBTという物の存在を今回の観測で初めて知ったのですが,
海水にセンサー(?)を直接投下することによって,海水温を観測できるらしいです.
使い捨てという点ではゾンデに似ているなと思いました.
CTDのような直接観測かつ使い捨てでないような大気の観測ができるものはないのでしょうか.
6:00-0:00ワッチだったので,夕方からはオペレータをひたすら行いました.
日付が変わるくらいから揺れが大きくなり(黒潮の影響?),船酔いが…

20日(金)
船酔いのため昼まで部屋に籠っていました.ご迷惑おかけしました.
夕方にはたこ糸を巻き直す作業をできるまで復活したのですが…
もやい結びとダブルシートベントに挑戦しているうちに酔ってしまいそうだったので戦線離脱.
夕食後は観測に参加できました.
オペレーターの手順は人に伝えられるようになりました.

21日(土)
那覇着.久々の陸上で丘酔いが…
東北大の早坂先生を空港までお迎えに行き,そのまま辺戸岬でサイト見学.
様々な機械が稼動していました.
自分の頭では十分に理解することはできませんでしたが,
大気の観測には化学的手法や物理学的手法など様々なやり方があるのだなと感心しました.
もっと勉強しなければ!

22日(日)~26日(木)
フェリーで粟国島へ.
とにかく海が綺麗で綺麗で・・・そして暑い!
梅雨のはずなのに晴天でした.
粟国島の方は久米島の天気予報を見るそうですが,あまり参考にはならないそうです.
何故でしょうか…
観測のほうでは,
1階が保育所になっている建物の2回に受信機,屋上にアンテナを設置しました.
長崎丸での経験を生かし,組み立ては手こずることなくできましたが三脚の固定が難しかった…!
ゾンデの放球は一度手本のような形で行い,2回目からは名古屋大学の方に手順を覚えていただくため,横で口出しをするという形で行いました.
人に伝えることや,質問されることを通じて観測時の注意点等を再確認することができました.

27日(金)
那覇空港から神戸空港,そして江戸橋まで戻ってきました.
暫く沖縄にいたせいか,とても肌寒く感じました.
緯度も経度もずいぶん違うので,気温の違いもさることながら日入りの時刻もずいぶん早く感じられました.


総括

・今回の観測を通じて,自分にとって大変貴重な体験をすることができました.

・実際に地形を見たり,気候を感じたりすることで様々な土地の気象について考えるきっかけとなりました.粟国島では島が小さいため見晴しもよく,雲の動きを観察することができました.

・長崎丸の船員さん方からも船上で天気図を見せていただくなど大変お世話になりました.

・他大学の方と交流することで,自分の勉強に対するモチベーションが高まりました.


報告を終わります.
長々と失礼しましたヽ(・⊇・)ノ

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長崎丸・粟国島観測

古田です.
遅ればせながら書き溜めた観測日記です.

長々となります,すみません.

18日 早朝,観測のため長崎大学に向けて出発しました.長崎大学へ向かう途中,少し時間が余ったので,平和祈念公園に立ち寄りました.記念…ではなく祈念写真をぱしゃり.

先行隊の方たちは日本最大のフーコの振り子を見てきたそうで…羨ましい!

長崎大学では,万田先生のご厚意で長崎大と弘前大,熊本大の学生さんたちとの懇親会を開いていただき,他大学の学生さんと交流を深めることができました;)
他大学の方と触れ合えることはそうないのでこういった機会は本当に嬉しいです.


19日 長崎丸に乗船し沖縄へ向けて出港しました!
ゾンデ観測の経験不足,初めての海洋と不安でいっぱいでしたが,小松先輩・緒方先輩・大鹿先輩に丁寧に教えていただき観測の手順を学ぶことができました: )何から何までありがとうございました.
アネロンゴールドにも大変お世話になりました.

夜間のニッチはひたすら体力勝負だと実感しました.緒方先輩・大鹿先輩のタフさは並じゃありません


20日 観測二日目,夜間最後の放球をやらせてもらいました; )しかし再放球なしだったので絶対に失敗できないプレッシャーを感じながらの放球…

結果は無事成功でした! が,バルーンの小ささとゾンデの電波感度の良さのために,時間をかけて高度18000m近くまでよく上がってくれました.

達成感と疲労感でいっぱいでした.
爆睡です


21日 午後に東北大の早坂先生を迎えて環境省サイトへ!
那覇空港から片道3時間かけての道のりでした.疲れた体での運転,先輩方お疲れ様でした.
環境省サイトには大気粒子を測る,分析する精巧な機器・機材を拝見させてもらいました.
黄砂やブラックカーボン?,エアロゾルなど大気化学に関する貴重な観測機器を勉強することができました!

しかし滞在時間が1時間と経たないうちに那覇にとんぼ返り.

夜のあんがまではみんな踊らされました

22日 朝フェリーに乗って粟国島上陸です!

ゾンデ機器の設置をしました.粟国島での名古屋大学の雨雲レーダは,存在感があり島民があれは何なのかと皆さん興味津々でした.
7分間隔?で角度を変え雨雲を計測していました.
三重大にも一台ほしいものです.


23日 粟国島二日目
朝は天気が良かったので島の地質調査にでかけました.

テスト放球して名古屋大学の方に放球の手順をお見せしました.
25000m近くまでゾンデが上がりました.地上観測はよく上がりますね.
明後日からはいよいよ観測開始です!
名古屋大学の雲粒子ビデオゾンデの打ち上げも見学できそうなので,楽しみです!


24日 粟国島三日目
今日は名古屋大学の方だけの放球です,三重大組は後ろから作業を見守らせてもらいました.
名古屋大学の方たちはテキパキと作業をこなし無事ゾンデを放球,成功しました.

島だからなのか何なのか素直な風というか,ゾンデの軌跡は東に真っ直ぐでした.
曇っていましたがちょうど過ごしやすい天気でした.
いよいよ雨はくるのでしょうか???雲粒子ゾンデが待ち遠しいです

25日 粟国島四日目
天気の良い日です,雲粒子ゾンデの出番は全くなさそうです(∵)

夏と間違えそうな日差しでした.
天気の良い日はかえって観測の条件に合っていないのでほぼオフな日程でした.

こんな日差しの中,島を回ろうとする女性陣方はすでに暑さにやら

27日 粟国島最終日です.台風接近のため1日早めて沖縄本島に帰ることに.

島を去る前には名大の方たちと写真を撮らせていただきました.
天気もよく青空を背景とした良い集合写真が撮れました!(良好な天気のためビデオゾンデを見る機会がなかったですが)
そんなこんなで粟国島ともお別れです.ンジチャービラ!


28日 帰宅です.
飛行機では前線を突っ切ったので揺れたり,雷が近くで光ったり,雲のアルベドを実感したりと地球大気を満足できるフライトでした.
半日かけてハルと津に帰ってきました,津は寒いです.

29日 さきもり塾に参加しました!元気象庁長官の二宮先生,お天気キャスターの高田先生を招いての防災,気象災害のメカニズムのお話を聞かせて頂きました.

災害が起きても自分は大丈夫とか思い込んで(思い込むようにして)いましたが,しっかり問題に向き合って防災・減災に取り組まねば!と考えを改め直しました.

市町村代表の出席者の方たちも自分の町の危機管理を改め直そう!
とする熱意が伝わってきました.

会を締める立花先生の姿は,教壇での顔とはまた違ったものでカッコよかったです!
その後は二宮先生を囲んでの飲み会を開き,気象庁の裏話や立花先生の髭の話を聞かせて頂きました.素敵な話ありがとうございました!

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長崎丸観測

昨日の夕方に2週間ぶりに三重に帰ってきた大鹿です
さっそく2週間の間にあったことを書きたいと思います。

《17日》
朝早くにセントレアを出発し、長崎大学の万田先生の元に向かいました
飛行機の中では爆睡していたため一瞬で長崎についてしまいました(笑)
長崎大学の学生と万田先生に挨拶し、万田先生と一緒にお昼ご飯を食べに行きました
すごくおしゃれなお店でとてもおいしいランチでした


ランチの後は路面電車に乗り、緒方さんとハルと長崎の町をぶらぶらと歩きました。
夜は万田先生・研究室の学生さんとご飯を食べに行き、交流をしました
長崎のことや研究の話などで話が盛り上がりました


《18日》
今日は朝から長崎丸にゾンデの設置に行きました。長崎丸は勢水丸より大きく、全体が水色でいいなぁと感じました
長崎丸の船員さんに手伝ってもらい、無事4台設置することができました。船員さんにはビニールテープの工夫した使い方を教えてもらいました
受信機を置いた場所はブリッジのトモ側でした。受信機4台がギリギリ入る広さだったように感じます


ゾンデの設置後は、緒方さんオススメのフーコーの振り子を見に行きました。そこのお寺にいたおばあさんの話が聞いていた通りすごかったです


夜は今回の観測に参加する弘前大学・東北大学・熊本大学・三重大学のみんなで集まって観測の打ち合わせを行いました。自己紹介をそれぞれ行い、ご飯を食べながら今回はどのような観測を行うのか万田先生の説明を聞きました

《19日~20日》
今日はついに出港する日です
出港してから1時間後の10:30からゾンデとXBTの観測が始まりました。私は他大学の学生にゾンデの使い方を説明しながら一緒にゾンデの放球行いました
夜になると少し船も揺れだし、酔ってしまう人も何人かいました。
ゾンデ1発/1hの観測が始まると少しずつ再放球も増え、みんな大変だったと思います。しかし、ダウンしていた人も頑張って放球してくれたので本当に助かりました
ゾンデの観測と同時にXBTの観測も行いました。XBTを使うのは初めてだったので新しい経験ができてとても良かったです
長崎丸での食事メニューはとても美味しく、ちゃんぽんや手巻きずしなどが出てご飯を食べるのが楽しかったです。


《21日》
今日は朝から那覇に上陸し、弘前大学と熊本大学の人たちと長崎丸の前で記念写真を撮り、お別れをしました。そのあとは早坂先生を迎えに那覇空港に向かいました。那覇は半袖でちょうど良いぐらいの気温で、その日はとてもいい天気でした
さっそくサイトに向かってひたすら那覇を北上しました
時々見える那覇の海はとてもきれいだったので海で泳ぎたくなりました
2時間ぐらいかけてサイトまで行き、いろいろな測器の説明を丁寧にして下さりとても興味深かったのですが、私は陸酔いがひどく頭痛と戦っていました
下の写真はサイトの屋上から撮った写真です。


サイトから今度は南下して那覇市まで戻り、学会に参加していた西川さん・トミー・安藤君と合流しました
西川さんとトミーは発表お疲れ様でした
みんなで「あんがま」という沖縄料理の居酒屋に入り、晩御飯を食べました。そこでは、実際に琉球の歌を聞いたり、みんなで踊ったりとすごく楽しい時間を過ごしました


《22日》
今日から粟国島班と種子島班に分かれての観測が始まりました。私は種子島班として琉球大学の学生と共に、小松さん・緒方さん・トミー・万田先生・弘前大学の佐藤君の6人で観測を行いました。この日は梅雨前線がまだ北にいたので、何発か数時間おきにゾンデを放球しました
夜から台風のせいか船が大きく揺れだし、今回の観測の中で一番大きく揺れたと思います。琉球大生もご飯の時間に半分ぐらいの人がいないぐらいのすごい揺れでした

《23日》
今日は朝から梅雨前線を横切りながらゾンデ1発/1hの観測が始まりました
しかし、今まで見たことのないようなエラー続出で再放球が何度もあり、ダメゾンデもたくさんあって焦りました。また、ゾンデのGPSの受かりも悪く、やっぱり梅雨前線上での観測は難しいのかなぁと感じました
見たことのないエラーの中にはゾンデが100㎞まで高度が上昇したものもありました。下の写真が証拠写真です。


《24日》
この日は観測がなかったのですが、昨日の疲れでご飯を食べる以外ずっと寝ていました

《25日》
朝から鹿児島に上陸し、フェリーに乗って桜島に渡りました。鹿児島に来たのは初めてだったのでわくわくしていました


桜島では温泉に2つも入り、観測の疲れを癒すことができました。また、生で桜島が噴火しているところが見れて貴重な体験になりました
有名な火山灰に埋まった鳥居を見に行ったのですが、本当に2mほど鳥居が火山灰に埋まっていて衝撃を受けました。今、こんなに火山灰が降ったら生きて帰れないだろうなと思いました


台風が近づいてきているため、鹿児島には一泊せずにその日の夜に出港し、那覇に向かいました。

《26日》
この日は観測はしませんでした。ご飯で出てきた琉球大生が網で捕った魚のから揚げはとても美味しかったです。魚の名前は分かりませんが

《27日》
この日の夕方に那覇に到着し、小松さん・トミー・佐藤君とはお別れをし、粟国島帰りの西川さんと合流しました
西川さんは会っていない5日間ですごく日焼けをしていましたまた、粟国島の話をたくさん聞くことができてすごく楽しかったです。
北上している梅雨前線を横切る可能性があるため、この日の夜から万田先生・緒方さん・西川さんと4人で観測に挑むことになりました
今回の観測の中では一番雨と風が強く、観測はとても大変でした。
梅雨前線の中では本当に収束しているんだなぁと分かるほどの大雨でした
また、風向きの変化もゾンデで捉えることが出来ていたので梅雨前線は面白いなぁと思いました。この日は4人で夜中の3時ごろまで頑張りました

《28日~29日》
28日は観測の疲れで緒方さんも私も朝ごはんに気づかないほど、28日はずっとベッドで寝ていました
29日は名古屋大学や長崎大学の先生や学生とお酒を飲みながらワイワイとお話しができて楽しかったです。

《30日》
台風の影響で一日早く長崎に下船してしまったため、一泊長崎に泊まることにしました万田先生や船の船員さんと別れ、緒方さん・西川さんと3人でグラバー園に行きました。
グラバー園では洋風の建物が何件も建っていて日本ではないように感じました
それから新地中華街を抜け、亀山社中までてくてくと長崎の町の風景を見ながら歩きました。道中には有名な眼鏡橋もあり、長崎の町を歩くのはとても楽しかったです。竜馬通りは急な坂や階段が続いていたので、船の中であまり動けずに過ごしていた体には少しきつかったです(笑)

  

この日は長崎大学の万田先生・ちあきちゃん(万田先生の娘さん)と夕ご飯を一緒に食べながら、観測の出来事をいろいろとお話ししました。今回の観測では万田先生に大変お世話になりました
観測中に船酔いしながらもゾンデ・XBTの観測を手伝っていただき本当に助かりました。

《31日》
この日は万田先生オススメの喫茶店に足を運んだのですが、残念ながら12時からということで飛行機の時間があったためお店に入ることはできませんでした
次に長崎に行くときは、再度足を運んでみたいと思います
中華街で3人とも小龍包だけを注文し、アツアツの小龍包を食べ、バスに乗って空港に向かいました。今回の観測で初めて長崎に行き、長崎のいい所をたくさん見ることができて良かったです
まだ行けなかった名所が何ヶ所もあるので、また長崎に行ってみたいなぁと思いました。
飛行機に乗り、神戸空港に到着
神戸でも中華街に行き、夕飯に中華のセットを食べてお腹がとてもいっぱいになりました。

《6月1日》
ついに最終日です
朝から張り切って歩いて異人館に向かいました。神戸も長崎に似ていて坂が多く、ここ3日間ほど歩き続けた足には神戸の坂は敵でしたね
異人館通りにはおしゃれな建物や雑貨屋さんがあり、ついつい買い物をしてしまいました。それからcafeもいたるところにあったので、お腹いっぱいスイーツも食べました


満足して電車に乗り、2週間ぶりに三重に帰ってきました。
これからは、今回観測した梅雨前線の解析を頑張っていきたいと思います
長々と観測の報告を書いてしまいましたが、これで大鹿の報告は終わりです

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沖縄―鹿児島 観測

おおとみです。
沖縄―鹿児島間の観測から帰ってきました
1週間ほどの前線観測でした

21日
昼過ぎに沖縄に到着。美栄駅というところから港まで歩きましたがとても遠かったです...タクシーを使うべきでした
夕食時に先に観測をしていた方々と合流。そしてすごく観光客向けっぽいお店でご飯を食べました。

22日
琉球大の学生が乗船して船が出港しました。
長崎丸の実習では作業服が貸し出されるようです。なんだか便利
ゾンデはテストのため16時半ごろあげました。
船も全然揺れなくて穏やかでした

23日
1時と6時と8時半に1発ずつ放球しました。
そのあとは、10時半から1時間放球を開始。
17時半に終了しました。
そして最後に、23時半に1発放球しました。
22日とは違いそれなりに揺れてました。やはり前線を通過したから?
それにしても、今回はなんだかエラーが多かった気がします。
リリースボタンをクリックしたら表示が消えるなんていう新しいエラーも発生。
急に上空100kmまで飛んだゾンデとかもありました

24日
観測はなかったのですが、結構揺れた気がします。部屋から出てくる琉球大の学生が減りました

25日
鹿児島に上陸。火山灰が降ってくるかも、ということでマスクをもらいました。
実際に桜島からは煙が

26日
万田先生の講義があるということで、琉球大の学生にまじって聞きました。
なんだか新鮮でした

27日
台風の影響で予定が早まって、沖縄に夕方くらいに私含め3人で上陸。
夕食は商店街の大衆食堂で食べました
お店に入ると茶色い飲み物を出してくれました。お茶かなぁと思って飲んだら...甘い
紅茶?でした。沖縄では普通なのでしょうか

28日
台風が迫っていて風は強かったのですが天気は曇り傘をささずにすみました。
神戸空港に着いてからも雨だったので靴とズボンがびしょびしょになってしまいました。


学会で発表したのが遠い昔のようです。そんな濃い1週間でした。
写真を自分のカメラで結構撮っていたのですが、最終日にSDカードが突然ぶっ壊れ、すべて消えてしまいましたなぜ写真を載せたかったですねぇ。

それはともあれ、前線を横切るように実際にゾンデがあげれたのかとか、前線の断面構造とかをちゃんと捉えられたのか気になりますね。今後の解析に期待しています。

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粟国島観測レポート 2

こんにちは。B4の安藤です。5月下旬から6月中旬まで名大HyARCの尾上さんグループが沖縄の粟国島でMPレーダーと雲粒子ゾンデ、GPSゾンデを使って気象観測を行っています。

GPSゾンデ受信機は三重大に6台あるので、2台お貸しすることになりました。これは明星電気製で、名大の方は初めて使うそうなので、明星ゾンデを使い慣れたアリマさん(D1)、西川さん(M2)、古田くん(B3)、鈴木さん(B3)、ナレさん(B3)、安藤の6人がお手伝いさせていただくことになりました。

・0日目(5.21)
前日まで東京での気象学会に参加していたので、羽田から那覇に飛行機で行きました。2.5時間ほどかかりましたが間近で富士山や様々な形の雲を見ることができ、飽きることがありませんでした。


那覇空港で西川さん、大富さんと合流して長崎大の「長崎丸」に向かいました。沖縄には至る所に方言で言葉が書かれていますが、交通安全のポスターまで方言とは驚きました。


長崎丸は三重大の「勢水丸」と比べると設備は古いのですが、大きいので中も広く、ずっといても窮屈に感じませんでした。もし機会があればこの船での観測に参加したいなと思いました。


夜は長崎大の万田先生をはじめ長崎丸観測の方、東北大の早坂先生と沖縄料理の店「あんがま」に行きました。沖縄民謡を見ながら、様々な沖縄料理を食べて満喫しました。


・1日目(5.22)
那覇からフェリーで2時間ほどで粟国島に到着しました。ここが日本とは思えないくらい別世界の雰囲気でした。今日から観測に参加する名大の辻野さん、堀内さん、金沢さんと共に、民宿「あぐに」に向かいました。


午後はラジオゾンデのアンテナなどを設置しました。灼熱の太陽が降り注ぐこととコンクリートの角に接触することから、コード類はホースなどをかぶせて保護しました。長期間の観測ではこのようなことも必要なのですね。


夕食後、外を歩いているとなんと蛍を見ました!小さな蛍でしたが何匹もいて、一足早く夏を感じることができました。


・2日目(5.23)
テスト放球は17時半だったので、午前中は島の東側の長浜ビーチに行きました。波の小さい穏やかなビーチでした。最初はくるぶしまで水につかる範囲で遊んでいたのですが、だんだん深い方に行って、腰の上あたりまで濡れてしまいました。暑かったので、体が冷やされて良かったです・・・。


そして、いよいよ粟国島に来て初めてのゾンデ放球をしました。名大の方に方法を伝授するのが目的なので、1時間前からゆっくり準備しました。アリマさんと西川さんは写真係で、3、4年生が中心に準備しました。鈴木さんがオペレーター、古田くん、ナレさんと安藤がバルーン隊でしたが、長崎丸で経験を積んだ3年生はテキパキと作業をこなすので安藤は補足説明をするくらいで十分でした。今後の観測でも頼もしいですね。
ただ、浮力錘とホースの継ぎ目からガス漏れ!応急処置をしてなんとか放球することができました・・・。

・3日目(5.24)
午前中は、名大の方に新しいホースを買ってきていただいたので、浮力錘の補修作業をしました。観測にはトラブルが付きものですので、これくらいは問題ありません。


今日も17時半のテスト放球だったので、午後は島の西側に行きました。海抜85mのマハナ展望台は切り立った崖の上にあります。下の写真は、古田くんが命がけ(?)で撮ってくれたものです。

その後、東ヤマトゥガーという割岩に行きました。昔、ここには泉があったそうで水道施設跡がありました。

それから、洞寺(テラ)という鍾乳洞に行きました。ライトアップされていて神秘的な場所でした。


ゾンデ放球では前回、建物の近くだと、GPS電波が受信できなくなってしまうことが分かったので、なるべく建物から離れた場所にゾンデを置いて、バルーンを膨らませました。

空いた時間に雲粒子ゾンデを見せていただきましたが、記録するフィルムに何か塗るなどの準備が必要でゾンデも2kg以上あるので、放球するのはかなり大変そうでした。GPSゾンデがいかに簡単に使えるかを実感しました。


・4日目(5.25)
今日から本格的に観測開始です。まず8時半に放球しました。大東さんチーム(大東さん、辻野さん、金沢さん、アリマさん、ナレさん、安藤)が担当しました。余裕をもって準備したので特に問題なく終了しました。

次は20時半放球だったので、午後は島の北側に行きました。地図を忘れましたが、電線をたどっていけば変な場所には行かないだろうと信じて歩きました。肉食牛を育てている村民牧場は新緑と青空のコントラストが素晴らしい景色でした。また、特産品である塩の工場もありました。塩水を煮詰める熱が外まで伝わってきました。


20時半放球の担当は尾上さんチーム(尾上さん、堀内さん、西川さん、古田くん、鈴木さん)だったので、安藤は写真係になりました。でも、夜の作業では懐中電灯も必要なので、人手が多い方がいいですね。


・5日目(5.26)
8時半放球は、尾上さんチームが準備の担当なので、朝食を食べた後、大東さんチームが放球後のモニタリングを担当しました。上空20km以上飛ぶので気温が一定の圏界面まで到達していることが分かりました。また、緯度が低いので、ジェット気流の影響が本州より小さく、あまり東に流されませんでした。今回の観測ではバルーン破裂でゾンデが落下しても電波が入らなくなるまで記録することになっています。落下時のゾンデデータを解析するのも上昇時とは異なったものが見られるかもしれないので面白いと思いました。

民宿の方から台風の影響で明日のフェリーは欠航する可能性があると聞き、三重大参加者は予定より一日早い26日に粟国島を離れることにしました。

昼食後、集合写真を撮影をして14時のフェリーに乗り那覇へ戻りました。


夕食後、国際通りにあるお店でここでしか売っていないという「塩ゴマちんすこうソフト」を食べました。どんな味か心配でしたが、意外とおいしかったです。


・6日目(5.27)
那覇から名古屋までの航空券が変更不可で、出発までに時間があったので、まず首里城に行きました。鮮やかな色彩の建物や装飾品が多く、歴史的にも日本古来の文化とは異なっているのだと実感しました。


午後は雨が強くなってきたので、県立博物館・美術館に行きました。古墳のような独特の形をした建物でした。美術館では、沖縄県出身の画家の作品やその他の所蔵作品展を鑑賞しました。沖縄の風景画が多く、特に海の色が魅力的でした。
博物館では、沖縄の自然・歴史・文化について展示されていました。昔から交易の拠点として発展した一方、周辺国に支配された激動の歴史をもっている土地だと分かりました。その分、自分たちの文化を守っていこうという気持ちが強いのだなと思いました。


それから、那覇空港に向かい、アリマさんと合流しました。夕食はアリマさんがステーキ、安藤はハンバーグを食べました。

久しぶりのビーフを堪能していたところ、搭乗予定の便が搭乗の最終案内中だと放送がかかりました!大急ぎでゲートに向かい、何とか出発5分前に乗ることができました・・・。
台風2号と梅雨前線の影響で上空10kmでも雲の中で、周りは何も見えませんでした。上層雲がかなり広い範囲を覆っていることを実感しました。また、所々強い乱気流があるようで、何度も大きな揺れがありました。雲の中でもいくつか層があり、その間を通るときによく揺れました。このような境界では様々な物理量の変化量が大きいので、この辺りを詳しく見ると面白いなと思いました。

その後、予定通り中部空港に到着して、23時頃無事に帰宅しました。

まとめ
他大学の方と観測を行うと、今まで気づかなかった問題点などが発見できます。また、研究においても様々な刺激を受けます。
レーダーには興味があったのですが、今回、レーダーと2種類のゾンデでの気象観測という大型プロジェクトに少しでも参加でき、今後の研究に良い刺激となりました。卒業研究でレーダーのデータを使用するわけではありませんが、今後何か関連してくる可能性もあるので、参考になりました。
尾上さんをはじめ、名大の方には大変お世話になり、ありがとうございました。

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プロフィール

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三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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