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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「学会」の記事一覧

ASSW2015

どうも, koma2 です.

4/29に富山で開催されたASSW2015(Arctic Science Summit week)にてポスター発表を行ってきました.
発表ネタとしては2013にNABOSのプロジェクトでロシアの砕氷船に乗せてもらって観測した結果で発表しました.北極ネタでの発表は初めてかつ,結果があまり綺麗にまとまっていない状態だったので多少の緊張感がありながら富山へと向かって行きました.

ASSW自体は存在は知っていたのですが,初めて出てみた感想は「案外小さいな・・・」でした.北極関係ではかなり大きいのかと想像しながら向かっていたので,少々驚きましたが実際出てみると気象・気候関係だけでなく北極を対象とした研究分野全てという感じだったので思いの外楽しかったです.
今回NABOSで観測を手伝ってくれた外国の人や,去年カナダの砕氷船「アムンゼン」で知り合った日本人の人たちと再会できたのが新鮮でした.普段の気象学会では絶対に会わないだろうという人たちと会える,「北極」という地域を対象にした学会もなかなかいいなーと思いました.こういう船で出会った人たちとの関係はこれからも繋いでいければな~なんて思いましたね.

仕事の部分でポスター発表ですが,なんと当日に富山の気候が体に合わなかったのか,歳のせいなのか朝から体調がすこぶる悪いという最悪のコンディションで,夕方の発表までまともな状態ではいられませんでした(速効で症状を改善するため,薬を買ったり,怪しげな民間療法を試したりと迷走していました).
しかし,発表が始まり色々な方に興味を持ってもらい,かつ拙い英語でも研究に関してアドバイスをもらったり,おもしろいとい言ってもらえば体調不良なんてなんのその.解析をすすめてまとめ上げねばとしみじみ思いました.

北極の観測の話なども色々な発表の中にあり,皆さんなんとかデータをとっているみたいですが,その時のデータで何かするという感じではないのか~という印象を抱きました.北極の環境が変化するなか,データの蓄積を行っていき蓄積したデータを用いてどうなっているか?どうなっていくかを考えていくような流れで,僕がやった一時の観測データで何かを言うというのはもしかしたら難しいのでは?とういうかそういう解析が少ないのではと不安に感じました(データ取ってみたものの何もいえないという場合もあるでしょうし,事例解析だけではどうなのというパターンもあるでしょうし..).
まあ,研究へのモチベーションもあがりつつ,先行きに不安を感じる今回の出張でした.

手短ですが,報告は以上で...

koma2

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AMS@Phoenix

どーも,にしかわですemoji

新年早々,アメリカです!
アリゾナ州のフェニックスで1月4日~8日に行われた,
American Meteorological Society(AMS)に参加してきましたemoji

今回は初の口頭発表…
もう緊張が尋常じゃありませんでしたemoji
あんなに頭が真っ白になったことは初めてですemoji
なんとか12分ちょっとの発表を終え,
残念ながら質問はいただけませんでしたが…
(発表後に個別に質問はいただきました)
反省点ばかりが浮かんでしまいますが,
それでも,とても良い経験になったと思いますemoji
研究はもちろんですが,
英語力をもっともっともっと高めていきたいと
改めて感じましたemoji

学会はほぼ連日,大気海洋相互作用のセッションがemoji
英語を聴き取れないことも多かったのですが,
新学術のHotSpotに大きく関連するようなお話がたくさんあり,
とても興味深かったですemoji

フェニックスは日中は非常に暖かく,過ごしやすかったですemoji

滞在中は毎日いい天気emoji
街路樹的な感じで道端にいろいろなサボテンが生えていたり,
植生が全く違うのがとても面白かったですemoji

会場だったコンベンションセンターは空港に近く,
デッキからは飛行機がよく見えたのも楽しかったですemoji

それにしても,今回は時差ボケに苦しめられました…
夜眠れず,午前中に眠気が押し寄せるというemoji

なんだかんだで,あっという間の一週間でしたが,
英語での口頭発表をしたことや,
日本とは違う気候を見て生活したことは,
私の中でものすごく大きな経験になりましたemoji
たくさんの刺激ももらったので,2015年頑張っていきますemoji


フェニックスでは多くの方々にお世話になりました。
ありがとうございましたemoji

ではではemoji

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2014年下半期の出来事をいっきミ!!!!

 


お久しぶりです。
2度目の登場のB3の井上です。

遅くなりましたが、今回は福岡で行われた秋の気象学会と、宇治で行われた異常気象研究会と、名古屋で行われた中部支部会に参加したことについて、長々と書いていきます。(最後まで見てください)

 

****気象学会@博多****

 

10/2123で開催されていた学会に、21.222日間行ってきました。

自宅の最寄り駅の津駅から会場まで5時間近くかかり朝からクタクタになりました。

 

今回の発表で興味深かったものが、

金星上部もや層の研究です。

惑星大気についてのセッションで、ただでさえ地球の気象現象についても理解できていない私が、惑星大気というとても難しい研究発表の内容を聞いていた中、博士の女性の話し方がとても分かりすく印象に残っています。内容は、近年の金星上部の観測事実から新しい知見を理解する手掛かりするために、今まで考えられていたもや層について研究されたものでした。理解できたかと言われれば出来ていないですが、どういう風な考えを持って、どういう手法で研究しているのかをしっかり話されていたので聞きやすかったです。やはりどれだけすばらしい研究をしていても伝えることの出来る対話力がないといけないのだと感じました。春の気象学会での梶山さんやこの博士の方のように対話力を身につけていきたいです。

 

②北極域での温暖化とユーラシアの中緯度域での寒冷化についての研究です。

温暖化と言われている中、北極とユーラシア中緯度域で真逆の現象が起こっているのは、北極域での温暖化がユーラシアの中緯度域での寒冷化を強制しているというものでした。再解析、アンサンブル平均、EOFによって、近年の寒い冬はバレンツ海の海氷の分布に作用されるWASEパターンによるものだというものでした。

今までなぜ温暖化なのに冬が毎年寒くなるのか不思議でいたのですが、この発表を聞いてなるほどー1人でと感心していました。

 

最後に食べログとして

1日目の学会終わりの夜は、博多駅前のもつ鍋屋さんで、地球研のB3男子で盛り上がりました。もつ鍋はとてもおいしく、博多といえばもつ鍋というイメージがあったので食べることが出来てすごくうれしかったです。しかし次の日息がくさくて学会で周囲に迷惑をかけてしまったかもしれないことは本当に申し訳なかったです。

2日目のお昼は友達に勧められた豚骨ラーメンのお店に行きました。これもまた、すごく美味しかったです。2日連続周囲に臭いを与えてしまう食べ物を豪快に食べてしまいました。

その後は、新幹線の時間までお土産を買ったり観光したりとぶらぶら博多をまわりました。

短い時間でしたが、博多を楽しむことが出来てよかったです。

また次の学会がとても楽しみになりました。

 

 

****異常気象研究会@宇治****

 

次に、11/17-19に宇治で行われていた異常気象研究会に18日の1日だけ参加してきました。B3の金井君と朝から待ち合わせて車で宇治に向かいました。しかしお互い遅刻し、1時間遅れの出発になってしまい午前中の部に間に合いませんでした。京都大学宇治キャンパスについた時にはもうお昼休憩で、他大学の学食を味わいました。京大の学食の第一印象は、安い!豊富!おいしい!でした。三重大学も見習ってほしいです。

午後からは切り替えて、発表会に集中!!

気象庁でエルニーニョ課を担当している前田さんの発表を聞くことが出来ました。

以前からエルニーニョについて興味を持っていたので、すごくためになる発表を聞くことが出来ました。今年エルニーニョだという予測について、実際にそこまでだったことについて多くの視点から解析された話でした。その中でも、3-5月にかけてSSTの昇温と持続によってかなり高い暖水であり、5月以降も持続していたにもかかわらずエルニーニョにならなかったという内容がとても印象深かったです。SSTの単なる昇温だけでなく周辺場の作用もとても重要で、複雑な現象であると感じました。来年に向けてプラスにしていきたいです。

 

また、初めて立花先生が発表されているところも見ることが出来、あの緊張する空間で笑いを取っていた先生はさすがだなと感じました。

地球温暖化に対する熱帯太平洋十年規模変動におけるハイエイタスなど面白い話が多かった印象です。

 

帰りはB3の澤井を加えて、近江牛のカツ丼を食べてドライブ旅をしめくくりました。

道中も楽しい研究会となりました。

  

 

****中部支部会@名古屋****

 

次に1127-28日に名古屋の気象台で行われた中部支部会の28日に朝早くから電車で津から向かいました。本山駅から気象台まで迷子になり、気象台の中でも会場まで迷子になり、朝から息切れしながら研究会に参加しました。気象台は高台にあり眺めも良く紅葉がきれいでした。先輩たちの発表や自然講座の松尾先生の発表も聞くことが出来、新鮮でした。

中部地方での局地的な現象が題材になっている内容が多く親しみがありました。

とくに、赤道付近の対流活動が東北地方の天候に及ぼす影響について平年(30年間隔平均)からの隔たりの大きい大気の循環の特徴について、気象台の人が話されていた内容が興味深かったです。単なる気象現象の解明ではなく、農業や健康、交通など社会への影響が大きいものに着目していて面白いと思いました。

 

大学の授業の日程が合わず2日目の半日だけの参加になりましたがためになるものでした。

お昼は名古屋駅の高島屋のフードエリアで少し贅沢にそばを食べて帰ってきました。

 

 

なにか食べ物の話ばっかりしていた気がしますが

最後に、長々となりましたが、

博多と宇治で雨に降られるという、雨男ぶりを発揮しながらもいい勉強をさせてもらいました。春に横浜で行われた気象学会の時よりも、この3つの学会を通して、発表された内容が分かるようになってきていて、自分の成長を感じることのできた2ヶ月でした。こうした経験を通して、より気象に興味を持ち、深く学んでいけるように、来年に向けて残り1ヶ月がんばっていきたいと思います。

 

   

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秋季気象学会@金井

こんにちは!
B3金井です!

秋季気象学会に参加しました。
3年生の後期であり、少しずつ卒業研究を意識し始めてきた今日この頃。。。
自分が何に興味を持ち研究したいと思うのか。そんなこんな考えて福岡へ行ってきました!
遅れてしまいましたが報告したいと思います。

まずは、気象学会の発表の中で特に興味をそそられた発表について。

印象深かったのは、台風の発生と大規模環境場の関係についての発表でした。偏東風や南シナ海からの西風と台風の発生のしやすさには関係がある。
偏東風と南シナ海の風が強いほど台風発生に適している。

この発表を聞いて、とてもおもしろいと思いました。自分にとって難しい内容でしたが、台風の発生のしやすさと偏東風、南シナ海からの風の関係を想像もしていなかったので、ひとりで驚きながら聞いていました。

また、他の発表の中で台風の構造についても触れていて、興味を持って聞いていました。
台風の中の渦度を考えるには、いくつもできる壁雲により発生する渦度と鉛直シアを考えなければいけない。という説明はインパクトがありました。
台風は一筋縄では解明できない、奥深いと考えさせられました。


特に興味をそそられた発表について報告しましたが、少し時間の空いたところで博多の観光もしました。そのなかで博多のいい点を簡潔にいくつか挙げておきます。

博多のいいところ
1.博多ラーメン
2.もつ鍋
3.博多弁

説明は語り始めると長いので割愛させていただきます。
博多は素晴らしいところだと思いました。


今回の秋季学会では、自分が何に対して特に興味を持つか、理解できたように思います。
これからは自分たちも研究する立場。近い将来を考えさせられる学会となりました。

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2014年気象学会秋季大会@オガタ

緒方です。こんにちは!
わたくしも報告がだいぶ遅れてしまいました!気象学会についてご報告したいと思います!
三重から福岡は少し距離のあるために前日入りしたのですが、ちょっと時間もあったので、一緒に観測にいった九州大学の同期や学生と会いました!彼らは海洋物理学が専門なので、今回の気象学会には参加しなかったようですが、出張先で一緒に観測したメンツに会い、楽しくごはんを食べるというのは本当に良い機会だなーと思いました!
あと、三重大で月1でお世話になっている山崎先生の研究室を卒業なさった皆様とも交流することが出来ました!

諸先輩方の貴重なお話を聞くことができて大変勉強になりました!それらの貴重な機会をつくってくれる学会って素晴らしいなと思いながら、気象学会に望みました。
まずは!三重大メンバーの活躍を書きたいと思います!とはいっても今回発表したメンバーは海洋学会と変わりありません!安藤・西川・緒方のいつものメンバー!

最近、三重大メンバーの気象学会新規参入がないのは寂しいところです。。。ただこの後予定している京都での異常気象研究会(2014/11/17-19@防災研)や気象学会部支部会(2014/11/27-28@名古屋地方気象台)には新しかったり珍しかったりするメンバーも発表予定ですのでぜひ見ていってください!
で、今回の発表メンバーの様子。
安藤くんが三重大トップバッターだったのですが、やはり6分という時間で安藤くんの研究の詳細を伝えるのは難しかったかな、、、という印象を受けました(*_*;
彼は日本周辺の海が大気に与える影響を統計的に解析しているのですが、単純には見られるものでなく、様々な手法を使って着実にその証拠を掴んでいっております!ただ6分…で全容をつかめた人は少なかったかもしれません。。。でもとてもおもしろい研究をしているので、気になる方は今後の彼の発表、、、異常気象研究会、大気海洋相互作用研究会(2014/12/06-07@京都) AGU(2014/12/15-19@サンフランシスコ)かな?を乞うご期待!
西川さんはポスター発表。

今回は千島列島周辺での貴重なラジオゾンデ観測のデータを用いて海洋が大気に与える影響を解析した内容でしたが、大変盛況でなかなか近づくことができませんでした!西川さんのこちらの研究はAMS(2015/01/04-08@アリゾナ)に行けば確実に聞けるそうです!もしかしたら大気海洋相互作用研究会でも聞けるかもしれません…。
あ、あと私の発表でしたが、内容は大槌…とほとんど変わってい、、、ません。。。。縮めて発表した感じでしょうか。。。それにもかかわらず貴重なコメントがいただけたので、今後の解析に役立てたいと思います!頑張る!


と、三重大メンバー活躍の報告はこのくらいにして。。。個人的に面白かった発表をいくつか…。
「スペシャルセッションの日本の豪雨・豪雪と黒潮」で発表されていた山下寛さんの「2013年7月3日の福岡県の大雨」のお話が面白かったです!総観規模場でにた前線の位置に変化はいないのに降水帯の南下がみられ、福岡に豪雨をもたらした原因を観測データを用いて紹介してくださっておりました。南西風と西風のシアーが原因、、、かも、、、ちょっとメモしきれていないので仔細は忘れてしまいました。。。精進します。。。
あと、すでに何人かブログで書かれておりますが「室内実験での気象学」も大変興味深いセッションでした。内容もさることながら、なんとなく発表者の雰囲気が…工学系の雰囲気を感じて…何か違う…感じで…。いつもと違う学会の空気を味わった気がします!
そして今回の極域連絡会は北極・南極の両極での今後の観測計画についても触れられており、とっても気になる内容でした!
研究発表でも気象研の青木さんの発表では北極の海氷融解は北極域に気温の高い水雲が増加していることも要因の一つともおっしゃっており、グリーンランドでの降雪などの観測結果が見られて面白かったです!
学生の研究も何件か招待講演として発表されていて、澁谷くんの南極に設置されたパンジーレーダーのデータを用いた南極成層圏の研究で紹介されていた”下層から上層までの間に圏界面を2度迎える”話はとてもおもしろかったです!!


全体的にはこんな感じだったでしょうか。。。
ちょっと時間をあけてしまったのであやふやになった点もありましたが、今回の気象学会の報告はこのへんにしておきます。

気象学会は楽しい!!!

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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