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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「学会」の記事一覧

2013年春季気象学会@東京

こんにちはB4の谷口です。
5月15-18日に気象学会に行ってきました。
代々木公園内のオリンピック記念青少年総合センターで行われました。
近くには明治神宮もあり、思っていた以上に自然に囲まれているように感じました!

主に印象に残った研究発表を紹介します!
18日のD会場で、
D456,秋雨期の大規模循環場の特徴とそのCMIP5モデルによる再現性
というタイトルの研究発表がありました。
梅雨は中国や韓国にもあるのに、なぜ秋雨の範囲は主に日本のみなのか
という観点から発表されていました。
日本上空に暖気が流れ込みやすくなるので、降水範囲が日本に集中するらしいです。
降水帯の形成メカニズムにすごく興味を持ちました!


他にはA412,秋雨期の降水と水輸送に対する台風の影響
を聞かせてもらいました!
台風が前線のちかくにある時、多くの水蒸気を前線に送り込んで
降水を激しくするという話でした!

梅雨期に関する研究発表は多くありましたが、秋雨期に関する発表はあまりなかったように
思われます。
梅雨期には嫌悪感があるのですが、秋雨期はそんなに感じないのはなぜだろうと思いました...。


以上で報告を終わります!

 

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気象学会2013年度春季大会

初めまして、M1の松本です。
今年から三重大にやってきた新参者ですが、よろしくお願いします。

5月15~18日の4日間、国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた
気象学会に行って来ました。
様々な研究について聞いて来ましたが、特に興味深かったものを
書いていきたいと思います。


一つは、シンポジウムで話されていた、琉球大学の山田広幸さんの「熱帯地域における台風の観測とシミュレーション」です。
まず、サブタイトルの~雲と降水をどこまで再現できれば満足か?~というところに惹かれました。
講演を聴いてみると、とても興味深く台風の進路予報は誤差が少なく向上しているが、強度の予報はあまり向上していない。
この問題を解決するには、台風の中心付近のデータを増やす必要があるとのことでした。
確かに台風のような猛烈な現象を観測したりするのは危険が伴うため難しいと思います。
ドップラーレーダーや衛星などの観測からより詳細な観測データを得て、もっと良い台風の予報が出来ることだけでなく、知られていない台風のことが分かれば面白いなと思いました。

もう一つは、僕の研究内容に近い(?) 愛媛県大洲市で発生する「肱川あらし」についての地上気象観測と鉛直観測の2つの発表です。
地上観測では、河口付近で特に強風を観測していたり、盆地から河口付近の局所的なところで2hPaの気圧さが生じていたことなど報告されていました。
鉛直観測では、係留気球とパイバルを使用して観測をされていて、上空と地上では風速にタイムラグがあったことなど報告されていました。
この発表を聞いて観測することで見えてくることが沢山あるということを改めて知りました。
係留気球だと10m/sを超える強風だと観測が出来なくなるなど知らないことも知れてよかったです。
自分も観測をやってみたくなりました。(ちょっと思い付き感が強いですが・・・。)


今回の気象学会は、発表などを聞くだけでなく新しい交流も刺激になりました。
某先生との飲み会など(笑)
まあ今回聞いたことなどを研究や様々なことに役立たせられるように頑張っていこうと思います!!

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行ってきました気象学会! 2013春季大会@東京

どーも!お久しぶりでございます!B4の中田です!
約2年ぶりの投稿です.もうブログのIDとか忘れちゃってました...てへぺろです.
 
 
さて,行ってきました気象学会2013春季大会@東京!
研究テーマを決めなければいけない僕としては自分の興味を満たしてくれる研究発表に期待しつつ向かったわけであります.
順を追って振り替えっていきます.
 
 
 
最初に向かった先はB会場,主に人口降雨に関する研究についてです.
人口降雨と聞くとなにやら怪しげでおもしろそうだったのですが,基本的には飛行機で雲底付近に雨粒の元になるものをばらまいて,雨雲になるか,というものでした.
 
そのばらまくものが氷晶だったり,液体炭酸だったりしたわけですが,三宅島付近で液体炭酸をばらまいたところ,風下に向かって降水帯が形成されたときもあったみたいです.まあでもそのときの環境場と,地形による上昇流が結構影響するみたいですね.
 
 
午後からはまだ記憶にも新しい去年5月のつくばを襲った竜巻や,去年九州を襲った豪雨,梅雨前線についての様々な影響など,主にメソスケールの現象の解析が中心のセッションでした.
 
いろいろな方の発表から得た知見を箇条書きで羅列します.
 
竜巻に関して
・2012年5月 つくば
   ・竜巻を動画,画像で記録している人が多く動画などからも検証しえた.
   ・親雲は教科書で出てくる模式図のような典型的なスーパーセルであったらしい.
   ・初期段階で,2,3個の渦ができ途中で合体?し,それによって接線風速が増大.
   ・PIV・・・竜巻の動画から風速を矢印で可視化できる!?
   ・RFD・・・Rear-Flank Downdraft が竜巻発生のトリガー・・・?
 
このつくばの竜巻は竜巻スケールでいうとF3だったらしく,観測史上最大の大きさの竜巻だっただけに興味深いですね.
まだ解析段階って感じで,竜巻発生のメカニズムに関してはまだまだ謎が多いですね.
 
豪雨に関して
・2012年7月 九州北部豪雨
    ・降水帯が2時間停滞
    ・解析してみると,複数の降水システムが次々と九州北部に集中し,結果として2時間停滞していた.
    ・この時南に台風が来ていて,水蒸気と熱を九州北部ににガンガン輸送していた.
    ・梅雨前線が付近に停滞していたので,少しの水蒸気と暖気移流で降水システムが発達する状態だった.
・2012年8月 宇治大雨
    ・九州の豪雨同様,複数の降水システムが存在していた.
    ・大阪湾付近は降水システムが停滞しやすい?
    
梅雨前線が停滞している状態の大気は少しの影響で激しい降水をもたらすポテンシャルを持っているようで,研究している方が多いのもうなずけます.
 
 
 
3日目午前中は台風についての研究が中心のセッションを聞いていました.
 
   ・MJOが熱帯低気圧の発生に影響している.
   ・圏界面付近に暖気核を持つ台風があり,モデルNICAMで解析し,この暖気核は成層圏下部からの移流により,日断
    熱過熱によるものである.
   ・将来的に東シナ海付近のSSTは2℃上昇,それにより,熱帯低気圧の風速は20m/s上昇するという数値実験結果
    が得られた.
 
午後はシンポジウムがあり,そのなかで琉球大の山田先生の講演は聴き手にもわかりやすく,おもしろかったですね.
これからの台風観測は,モデルがもっと精度が上がるはずなので,台風内部のデータを充実させていかなければならない.そのためには,航空機にドップラーレーダーを搭載し台風の上空を飛んで,観測するのが一番良いとおっしゃってました.
 
ちなみに琉球大は英語で書くと,「University of RyukyuS」とSがつくらしいです.笑
 
 
 
学会については大まかにこんなところでしょうか.
東京の眠らない街にも行ってみましたがやっぱすごいところでしたね.
 
これから卒業研究に向けて頑張らねば!ということで学会の報告でした.

 

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2013春の気象学会@東京

M2安藤です.

5/15〜18に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された2013年度日本気象学会春季大会に参加しました.

感想などこちらに書きました.

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春気象学会@オリンピックセンター

M2吉岡です.
東京のオリンピックセンターで開かれた気象学会に行ってまいりました.
5月17日は台風のセッション!
その中で,台風セッション最後に名大の坪木先生が発表されていた

「B309  気象庁ベストトラック強度データの経験的補正と強い台風の経年変化」

になかなか衝撃を受けました.
ベストトラックは台風の中心位置や強度を示したデータで,多くの台風研究者が使用しています.
もちろん私もそのデータを使って解析を行っています.

この発表では,
近年,ベストトラックデータをみると強い台風が減ってきている!?数も減っているし強度も弱まってる.しかしJTWC(アメリカのデータ?)はそんなことはない!なんかおかしい・・・
ということで調べたところ,どうやら1980年代以降,JMAベストトラックデータでは強い台風の強度が過小評価されているようだ.とおっしゃっていました.

なななんと.この台風たいしたことないなーとか思っていたやつも,実はものすごい台風だったかもしれないってことですね.
私の研究事例の台風はどうなんだろう?と気になりましたが,この過小評価は特に強い台風のときだけで,弱いor普通の台風は問題ないとか.私のはそんなに強くないので大丈夫そうです.やっぱり,強い台風は色々と測るのが大変なんですね.

私は台風中心位置を決定する時,ベストトラックだけでなくレーダーを細かくみながら決めたのですが.やっぱり何かのデータを用いるときは,ただそのデータをまるっきり信用するのではなく,他とも見比べながら検討したほうがいいんだなぁと感じました.
といっても別に批判しているわけではなくて.研究をしていく上でこのようなデータは非常に助かるし,そのおかげで多くの方の研究は成り立っています.もっと精度が増して,強い台風もしっかり測れるようになって,今後更に台風研究が進んでいくと嬉しいです(^^)

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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