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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「学会」の記事一覧

気象学会@オリンピックセンター

どうも,小松です.

気象学会春季大会@オリンピックセンターに聴講に行ってきました.

興味の大半は初日に集中していたので,夜行バス明けの体に鞭打って聞きにいきました.
その報告をば,かなり記憶が薄れかけていますが...

おもしろかった発表

B107
雨と一口でいっても色々な雨がある,というのを感じてもらう授業の取り組みを紹介してた気がします.
各種の雨を折り紙を使って表現したり,過去の絵画から読みとったりといった取り組みだった気が.
こういうのおもしろいですね.

B109
中学校の授業で,数値モデルを使って予報を行うという取り組みの紹介.
数回の授業の中でモデルを使って予報し,その結果を各グループで解析するというおもしろいものでした.
中学生達に理解してもらうというよりも,気象庁や気象予報の存在を知ってもらうのによい機会だとおもいました.

C151
JRA-55について
ついにきました,JRA-55.早く使って見たいですね.
読み方は JRA-GO!GO! らしいです(笑
1978以前までさかのぼってデータがあるプロダクトらしく,50年以上さかのぼったプロダクトは無いらしいです.
また,JRA-55Cや JRA-55AMIPなど同化するデータを変える(もしくは同化しない)ものもあるらしく,その違いを見ることができるらしいです.

極域寒冷研究連絡会にも参加しました.
学会参加するときは大抵顔を出しているのですが,相変わらずおもしろいですね.
南極にあるメルツ氷河という氷河が最近折れてしまって,その影響はどんなもんやという話がありました.
どうもメルツ氷河のあった領域は,氷河の存在のおかげ周囲に海氷を形成し,海洋のベルトコンベア循環を駆動させるポンプ的な役割を果たしていらしく,氷河が折れたせいで,循環が弱まるのではという話がありました.

またグリーンランドの氷河?の表面の汚れの正体は?という話もあり,砂塵ではなくクリオコナイトと呼ばれるものであるという話がありました.
微生物的なものの活動で生じる穴らしく,クリオコナイトホールと呼ぶそうです.
写真をみしてもらったのですが,グロイ感じでしたね(笑

あとはゾンデ比較(RS-11GとRS92-SGP)のポスターもあったので見に行きました.
4つの季節で60発近く上げて日中・夜間の比較をしていました.
新型RS-11Gは主に形状の変化がメインのようです.
箱全体も丸みを帯びた形となり,箱によって生じる乱流を抑える様にしてるそうな.
また,気温センサー周辺のフレームも上側がなくなっており,センサーへあたる空気の影響を減らしているとかとか・・・.
早く,使ってみたいですね.
RS-11Gの写真を見る限り,ゾンデフレームが無くなって,直接ゾンデに紐を付けているようにみえたのですが,どうなのでしょかね??

以上な感じで・・


でわでわ...

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気象学会.東京

4年の鈴木です
 
『気象学会』行ってきました。気になった研究のお話です。
 
・2010年夏季のロシアブロッキングのメカニズムと予測可能性(京大防災研) 向川 均さん
以前の論文レビューでブロッキングという現象が気になっていたので興味深く聞けました。2010年の夏に1月ほどユーラシアでブロッキングが続いたそうでロシアでは異常な高温になったそうです。ブロッキングの予測は難しく、今回の解析でも予測の可能性は低かったそうです。ブロッキングは短い期間での現象ですが強い影響があるので、こういった異常気象を予測できる研究をしたいと思っています。
 
 
・気象庁DVD-NHMを用いた中学校理科での数値予報の試み(岩手教育)名越 利幸さん
中学校の理科の授業で気象モデルを動かすっていう試みです。自分が中学生の頃にこんな経験をしていたらなあと考えつつ当時の僕では一体何で未来の天気がパソコンでわかっちゃうの?って感じだったでしょう。他分野においてIT化が進む現代で、情報技術に対するユーザーの認識がブラックボックス化していることが心配である僕はこのように中身に触れる体験というのは非常に重要で、若い人にとっては刺激的なのではないでしょうか。活動の中で問題も多く、うまくいかない事もあるそうですがこのような活動、ぜひ気象以外にも他の分野でも進めていって欲しいですね。


東京での学会ということで空いた時間は日本の中心を楽しみました。田舎モンには刺激的な魅力がありますね。東京
若いうちに暮らしてみたいです。

7月の観測が近づきまた夏が来るな と感じております。今年は夏の学校が気象と海洋で一緒に開かれるそうで楽しみです。大槌のシンポジウムも気になっております。 その前に合同セミでの発表が…
 

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2013年度気象学会春季大会(東京)

B3川崎です。
 
2013年度気象学会春季大会(5/15~5/18)に参加させていただきました。
このような大きな学会に参加するのは初めてで、この分野に関する知識が殆ど無い状態で参加することに当初は少し不安を感じました。しかし、様々な研究内容、講演そして他大学の先輩方のお話を聞けてこれからの研究に対する意欲が湧き、良い経験になりました。
ただ、気象という分野の中でも様々な研究がなされていてどれも興味深かったのですが知識が浅く分からない部分も多々あったことが残念でした。気象についてもっと学ばないと駄目ですね。
 

さて、それでは個人的に面白いと思った研究発表について紹介いたします。
 
「エアロゾルの気候と大気環境への影響」(一日目午後)
このセッションの前半部分はエアロゾルについての化学方面より、後半では解析等の気象学方面よりのアプローチで発表がなされていていました。
やはり研究というのは何に対して着眼するのかで内容も大きく異なっていくのだなと感じました。
当初、エアロゾルは大気中に浮かぶゾル状の物質だと思っていたのですが、液体や固体の粒子も定義されるのですね。また、発表を聞くにつれてエアロゾルは良い悪い関わらず大気や雲に影響を与えているということを少々理解できました。
個人的な話になりますが、以前ナノ粒子に関する研究を行っていたのでエアロゾルが微小粒子から出来ているということで興味を持ち、このセッションから、特定の物質と反応するような組成を組んだエアロゾルを生成すれば大気汚染などを減少させる環境浄化触媒や疎水性、親水性のエアロゾルを生成すれば雲生成のコントロールが出来たら面白いと思いました。

「南極氷床末端部の変動が海洋・海氷に与える影響」(極域・寒冷域研究連絡会)
この発表では南極に存在した氷河(メルツ氷河舌)が折れた後、どのような影響が及ぼされたのかという内容でした。
最初は海流が変化するぐらいなのかなと思っていたのですが、海氷の生成に変化が及んだり、底層水の生成が減少したりと多くの範囲に影響が及ぶらしく、地球環境というのは一つの変化で様々な所に影響が及ぶということが面白かったです。
 
 
最後に、最初の方でも述べましたがこの学会に参加したことで、気象という分野の中でどのような研究内容があるのか知り、これから先研究テーマを決める上で参考になる良い機会であったと思いました。
気象を理解していくためにも、とりあえず今はゼミや授業も含めてもっと勉強していこうと思います。

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2013年春季気象学会@東京

こんにちはB4の谷口です。
5月15-18日に気象学会に行ってきました。
代々木公園内のオリンピック記念青少年総合センターで行われました。
近くには明治神宮もあり、思っていた以上に自然に囲まれているように感じました!

主に印象に残った研究発表を紹介します!
18日のD会場で、
D456,秋雨期の大規模循環場の特徴とそのCMIP5モデルによる再現性
というタイトルの研究発表がありました。
梅雨は中国や韓国にもあるのに、なぜ秋雨の範囲は主に日本のみなのか
という観点から発表されていました。
日本上空に暖気が流れ込みやすくなるので、降水範囲が日本に集中するらしいです。
降水帯の形成メカニズムにすごく興味を持ちました!


他にはA412,秋雨期の降水と水輸送に対する台風の影響
を聞かせてもらいました!
台風が前線のちかくにある時、多くの水蒸気を前線に送り込んで
降水を激しくするという話でした!

梅雨期に関する研究発表は多くありましたが、秋雨期に関する発表はあまりなかったように
思われます。
梅雨期には嫌悪感があるのですが、秋雨期はそんなに感じないのはなぜだろうと思いました...。


以上で報告を終わります!

 

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気象学会2013年度春季大会

初めまして、M1の松本です。
今年から三重大にやってきた新参者ですが、よろしくお願いします。

5月15~18日の4日間、国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた
気象学会に行って来ました。
様々な研究について聞いて来ましたが、特に興味深かったものを
書いていきたいと思います。


一つは、シンポジウムで話されていた、琉球大学の山田広幸さんの「熱帯地域における台風の観測とシミュレーション」です。
まず、サブタイトルの~雲と降水をどこまで再現できれば満足か?~というところに惹かれました。
講演を聴いてみると、とても興味深く台風の進路予報は誤差が少なく向上しているが、強度の予報はあまり向上していない。
この問題を解決するには、台風の中心付近のデータを増やす必要があるとのことでした。
確かに台風のような猛烈な現象を観測したりするのは危険が伴うため難しいと思います。
ドップラーレーダーや衛星などの観測からより詳細な観測データを得て、もっと良い台風の予報が出来ることだけでなく、知られていない台風のことが分かれば面白いなと思いました。

もう一つは、僕の研究内容に近い(?) 愛媛県大洲市で発生する「肱川あらし」についての地上気象観測と鉛直観測の2つの発表です。
地上観測では、河口付近で特に強風を観測していたり、盆地から河口付近の局所的なところで2hPaの気圧さが生じていたことなど報告されていました。
鉛直観測では、係留気球とパイバルを使用して観測をされていて、上空と地上では風速にタイムラグがあったことなど報告されていました。
この発表を聞いて観測することで見えてくることが沢山あるということを改めて知りました。
係留気球だと10m/sを超える強風だと観測が出来なくなるなど知らないことも知れてよかったです。
自分も観測をやってみたくなりました。(ちょっと思い付き感が強いですが・・・。)


今回の気象学会は、発表などを聞くだけでなく新しい交流も刺激になりました。
某先生との飲み会など(笑)
まあ今回聞いたことなどを研究や様々なことに役立たせられるように頑張っていこうと思います!!

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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