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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「研究会」の記事一覧

ECHOESサマースクール2024@大久野島

みなさん、こんにちは!M2の平賀です。
 
9月23日から9月25日にかけて広島県大久野島で行われた、ECHOESサマースクール2024に参加しました。今回はそれについて日記を書いていきます!
 
1日目
大久野島はうさぎが有名ということで、島に着いてすぐうさぎが出迎えてくれました。昼は日陰にいて、キャベツをあげたり写真を撮ったりしました。野生のうさぎといいつつ全く逃げず、どうやら人慣れしているようです。うさぎの写真は研究室のみなさんがあげているので、そちらを見てください。
スタートはお昼からでした。
ポスターセッションでは、現在改訂している論文のレビュアーに指摘されている内容を中心に話して、色々な方の意見を聞きました。具体的には北大西洋の高気圧の形成要因です。同じテレコネクションの研究している同期やJAMSTECの山崎さんに発表を聞いてもらい、議論しました。特に山崎さんには夜のセッションでも日本酒を飲みながら議論をしてもらって大変お世話になりました。
夜ご飯を食べた後、外に出るとうさぎがホテル前の芝生で大量発生していました。多すぎて注意しないと踏みそうになります。特に人慣れしすぎてくつろいでいるうさぎには、もう少し野生を思い出してほしいなと思います。あと、芝生が穴だらけだった原因もたぶんわかりました。
その後、登山して展望台へ向かいました。みんなで話しながら一列になって登山道を登り、開けた場所につきました。展望台からは、瀬戸内海の島々や星空が見え、心が満たされました。その後、みんなで写真撮影をしました。大学院生のモラトリアム期間最後の夏に、最高の思い出を作ることが出来ました!
 
2日目
 
夜遅くまでお酒を飲んで寝るのが遅くなりましたが、遅刻せず2日目も参加しました。
2日目は、「大気・海洋・生物地球科学分野横断型のグループワーク」というテーマでグループワークを行いました。4人程度のグループにわかれて、配られたERA5やBCG-Argoのデータからクイズを作るというものでした。僕らの班は、海洋の研究している人がいなかったため、BCG-Argoのデータを扱うのがかなり難しかったです。そのおかげで作業は難航しましたが、無事時間内に終えることができました。そしてその後に行われた班対抗のクイズ大会では、僕らの班は見事優勝することができました!見慣れない問題が多く、半分ぐらい勘で答えましたが、無事当たっていていて良かったです。景品として、ECHOESのマグカップをいただきました!
 
3日目
 
3日目は、研究発表と広島大の岩本さんの招待講演がありました。
Two-way telconnectionに関する研究は、自分の研究と関係していることもあり興味深かったです。熱帯から中緯度へのテレコネクションは検出するのが簡単ですが、中緯度から熱帯へのテレコネクションは確認するのが難しいそうです。発表後質問しに行きましたが、沼だと言っていました笑。
広島大の岩本さんの招待講演は、「大気中の微粒子を介した大気海洋間の物質循環」というタイトルで発表されていて、普段あまりふれることがないエアロゾルについて知ることができました。雲とエアロゾルを両方観測したいとき、高い山(富士山)に登るとおっしゃっていて、なかなかのパワープレイでおもしろかったです。また、大気海洋だけでなく、生物との関連も話されており、生物活動も含めた地球システムを考える必要があると感じました。
 
サマースクールはお昼で解散となりました。自然に囲まれたところで、研究の議論や発表、交流など、密度の濃い時間を過ごすことができ、素敵な思い出となりました。
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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日本気象学会中部支部研究会@名古屋大学

こんにちは、B3の北原です。

今回は11月24日・25日に名古屋大学で行われた日本気象学会中部支部研究会について書いていこうと思います。

実家が愛知県にあり、実家から名古屋大学に向かう方が津から向かうよりも約30分早く着くので前日に実家に戻りました。それでも2日目は普段9時過ぎに起きる生活をしているので朝が早くて、しかも満員電車に乗って向かっていたので発表を聞く前から少し疲れていました。

中部支部研究会は富山大学や三重大学の学生の発表が多くあり、内容的にはそこまで難しくなくて聞いていて面白い発表も多くありました。
三重大学の学生の発表は合同ゼミというものが週に1回あり、聞いたことのある内容でしたが、長期再解析データに台風のベストトラックを同化した時の各国のモデルの特徴やベストトラックと比べて大きく異なった再解析になっている事例などといったベストトラックが再解析データに同化されたときにどのようになるのかをみていた学生がいて内容が面白いと感じました。

高校の先生が地学基礎の教科書に書いてある地球温暖化の取り扱いについての発表は考えさせられた発表でした。地球温暖化を教科書で取り上げる意義として、研究者の育成、企業や行政での対策に貢献する人材の育成、普段の生活の中で対策を行う市民の育成などであり、教えている生徒のほとんどは3番目になると話されていました。また、教科書によっても書き方に違いがあって教科書は10年に1度の改訂であるので最近話題になっていることは取り上げられないということでした。

今年は名古屋大学での開催で場所も近くて移動もしやすくて、発表の内容的にもわかりやすくかったです。

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観測系会合@咲花温泉

急に寒くなり,慌てて衣替えをしています.こんにちは,学部3年の永川です.

10月の21日,および22日に,新潟県で行われたハビタブル日本の観測計画会合会に参加してきたので,遅くなってしまい恐縮ではありますが,その報告をさせて頂こうと思います.

今回の会合においては来年度以降の乗船を伴う観測について,日程や航海ルート,観測に係る費用など,より具体性を持った議論が行われていました.また,これらの内容に加え,先生方の他にどのような人が乗ることが想定されるのか,乗船できる学生は何人までか,といったような内容についても話が行われており,乗船に参加させて頂く側として,どのような学生が求められているのかということについて,参考になりました.

印象に残っているのは杉本さんの回の議論の際に,黒潮続流の北偏について,「今後も青森あたりまで伸びていく」という気象庁の予想と「北偏が解消される」というJAMSTECの予想が異なっていたことです.このようにそれぞれの機関で意見が分かれているのを初めて見たので,興味深かったです.

今回の会合への参加を通して,水産大学校にある耕洋丸や,JAMSTECが所有する新青丸など,三重大の勢水丸以外の船に関してのお話を多く聞くことができたということがまず印象に残っています.それぞれの船に関しては,大きさや設備といったような船体そのものの性能や,運航する区画など,様々な面で違いがあるように感じられたため,機会があればぜひ他の船にも乗せて頂き,多くの経験をしてみたいと思いました.

また,今回の会合での議論では,先ほど「具体性を持った議論」と書かせて頂いた通り,金銭面の話なども行われていたのですが,その際に出てくる金額の大きさには驚きが止まりませんでした.船の運航そのものなどについても改めて「すごいな・・・」と感じる規模の金額ではあったのですが,何よりも驚いたのは,僕が参加した過去の乗船実習で何気なく使用していた,ゾンデや気圧計など,観測機器の価格です.想像の何十倍という価格であり,正直初めに聞いた時には耳を疑いました.個人的にはこのような観測のよりリアルな部分の話を聞くことを通して,今後行われる観測や実習を行うことによって得られる経験が,金銭的な面だけ鑑みても想像もできないほどに大きなものであり,本当に貴重な経験をさせて頂いている,ということを改めて認識することができました.

僕が学部3年であることを生かし,今の間から多くの経験を積み,来年以降についても観測などで役に立てる人材になりたいなと思える,とても有意義な経験が得られました.

それでは今回はこのあたりで失礼いたします.

ここまで読んで頂きありがとうございました.

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異常気象研究会2024@京大宇治キャンパス

おいしいパン屋と有名な「たま木亭」でお昼ご飯を買ったけど,そこで他の総菜パンではなくプランスパン1本を買ってそのまま食べる私だけでしょうか?

連続投稿になるかな?M2の山田です.
今回は京大の宇治キャンパスで行われた異常気象検討会2024に参加してきたことを書いていきます.今回も発表はなしの聴講のみ.発表前の緊張感もなかったので,会場に着く前に茶そばと抹茶みたらしを美味しくいただいていました.
(いつもは発表前なのでそんな味しない...)


さて,今回も面白かった発表をいくつか.

まずは榎本先生の機械学習予測モデルの話.
とりあえずタイトルの「恐竜」とはなに?と思っていたけどまさかモデルの名前とは.
自分も少しデータサイエンスとかの勉強で機械学習とかモデルが面白いなと思っていたので,現状の予測可能性の壁についての問題を知ることができてよかったです.
将来的にどこまで予測の精度は上がるのかな?AI気象キャスターの誕生も近い?(もうあるのかな?笑)

もう一つは,立正大の平田先生の発表です.
シンプルに自分の着目している豪雨事例の数日前に発生していた豪雨の解析だったので,どのように解析しているのか興味深く聞いていました.
前線強化の要因として地形の影響によるフェーンの効果を見ていたところは勉強になったな.自分の研究ではそこまで細かなスケールで見ていなかったので...
スライドも見やすかったし,帰ってから見直そうと何枚も写真撮っていたな(てか,発表のスライドっで写真撮っていいと思っているけど大丈夫...?外には出しませんので...)

ただ,個人的にはもう少し豪雨の研究が多かったらいいなと思う2日間でしたね.
その一方で,自分の研究分野とは異なることをたくさん学べたのはよかった!
(知識不足を痛感したけども...)

あと,今回はAFESというモデルを使ってみよう!という講習会もありました!
自分はうまくできなかったけど後輩が完璧に計算回せていたのですごい.
新しいものをすぐに取り入れることができる能力が欲しいです...笑

今回は以上かな.
今まで発表するのが普通だったし,発表するものしか研究集会は参加していなかったけど聴講だけでもいろいろ参加して知識を深めていくのは大事だと思いました.
後輩もたくさん参加していたので自分も含めてこれからの研究に何かつながるといいですね.

ではまたね.

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2024年度日本気象学会中部支部研究会@名古屋大学

実家からたった40分で会場に.帰省して母の味も思い出して感動…泣

お久しぶりです,M2の山田です.
今回は名古屋大学で行われた2024年度日本気象学会中部支部研究会に参加してきたことを書いていきます.
久しぶりに発表なしの聴講のみだったので,少し気楽に参加してきました.
今回も面白かった発表をいくつか.

1つ目は地学基礎で書かれている地球温暖化についてです.
全球の温暖化についての話は多くの教科書で書かれているけど,豪雨との関連や海洋の温暖化についてなど日本の周辺で特に起きている現象にフォーカスできている教科書が少ないことが驚きだった.
自分としては,日本における温暖化の影響もいいけれど,それだけにとどまらず,世界各地でどんな気象災害が温暖化の影響で起きているのかまで書いてほしいなと.
日本だけでなく世界の問題まで見ることのできる広い視野を持つ学生が増えてほしいですね.
(それにしても,立花先生出演のタモリステーションが学校の教材として一部使われてるとは.将来教科書に先生載りそうですね...)

2つ目は蜃気楼と降水粒子の研究です.
この2つはどちらもドローンを使っていて,気温や風を図ったり,雨粒を測定して研究をしていた.ドローンの操縦にも免許?が必要そうだし,難しい思うのにどちらも普通に使いこなしてすごい.地表面に低高度まではドローンで観測,さらに上空はラジオゾンデを飛ばして観測,という定時観測が各気象官署で今後できたりしないかなーと想像していました.
(問題は天候が悪い時のドローンの操縦ですかね?天候悪い時の観測値が特にほしいけど...難しい問題かもな...)
あとは個人的にドローンを操縦してみたいので羨ましいという気持ちもありました笑

ほかにも三重大から何人も発表していて,みんないい発表だった.
中間からみんな進んでいて焦りますね...

今回はこれくらいで.
実家から40分で着くのは最高だな,帰ってからも実家でのんびりできたし,美味しい母のご飯も食べられたし,いい2日間だった.

さて,次は異常気象研究会.
次回の地球日記をお楽しみに.
じゃあまたね.

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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