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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「研究会」の記事一覧

気象学会中部支部研究会@名古屋大学

こんにちは.B4吉田です.

2か月後に控えた北海道遠征のために,年末年始はバイトマシマシです.
勢い余って今日はシフト無いのに間違えて出勤しました.
早起きは三文の徳なので,本日の収入は3文です.

11/24-25に中部支部研究会で,口頭発表をしました.
寄席に行った経験を活かして,最近導入に少しだけ力を入れています.
まだ発表にも慣れてなくて,説明も探り探り,内容も粗削りですが,いい経験になりました.
いくつか質問もしていただき,自分の研究を議論の場に出すという目的は果たせたと思います.
質問の時にまず発表の感想をコメントしてくれる人が多かった印象でした.
すごく嬉しいし励みになります.

興味深い発表が多く,聴講に関しても楽しかったです.
熱帯で雨滴蒸発が大気を冷却するという研究などです.
熱帯の気温や水温は自分の研究とも深く関わっていますが,暖水プールなど地域によっては熱帯と一括りにできないほど現象が違うことが分かりました.

高校の教師をしている方の発表がありました.
地学基礎のカリキュラム内容に関しての発表でしたが,その高校が自分の地元というのもあって前のめりになりました.
僕の高校では地学を履修したくても開講されていなかったんですよね.
2年の文理選択の時に判明して,ショックを受けました.
全科目で一番好きな分野だったのに!
悔しくて当時担任の先生に理由を聞いたら,わざわざ校長先生に聞いてくれたみたいで,

・生徒の履修希望者が少ない
・教えられる教師がいない
・覚える単語数が理科4科目で最も多く,受験に不利

という3つの理由が返ってきました.
まあ興味があるものは自分で調べるので,いいんですけどね.(負惜)
その時の無念を晴らすためにこの研究室に来たというのはあります.
気象だけじゃなくて宇宙とか鉱物とか,ロマンあって良くないですか?あんまり皆興味ないのかな?
そんな地学(基礎じゃない方)の教科書は2社が出版していましたが,数研出版が撤退し,啓林館だけになるようです.
なんとかなりませんか.

おススメは小学館の図鑑NEO「地球」を英才教育で買い与えることです.
ちょうど2024年11月26日に新版が出たばかりです.

ちょっと脱線多めでしたが,この辺にしておきます.
最後まで読んでくれてありがとうございます!

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異常気象研究会2024@京大宇治キャンパス

みなさん、こんにちは!M2の平賀です。
 
11月27日と28日に京都大学宇治キャンパスで行われた、異常気象研究会2024に参加しました。今回も発表を申し込んでいないので聴講のみとなりました。それでは日記を書いていきます!
 
1日目
ロスビー波の砕波と西部北太平洋モンスーンの関係に対する研究も面白かったです。中緯度ー熱帯の相互作用は僕も今興味があり、ロスビー波の砕波がどのように対流活動を励起するか、対流活動がどのようにロスビー波を励起するかを考えるうえで注目すべき気候システムだと思いました。また、季節進行を議論する上で、偏差をどう考えるかやLBMをどうやって用いるかなど難しい問題があるのだと思いました。
京産大の高谷さんの招待講演では、位相依存性のないエネルギー変換についての発表を聞きました。僕もエネルギー変換をやったことあるのですが、明らかに位相に依存しているような結果が出てきたので、これを高谷さんのエネルギー変換で図を出したらどうなるか気になりました。あと、数式がかなり難しかったです。勉強不足を痛感することとなりました。
一日目の発表が終わったら、フリーディスカッション&アイスブレイカーということで、軽食とお酒をいただき、様々な方と交流しました。こういう時に発表をしていたら話の種があって話しやすいので、発表すればよかったなと後悔しました。それでも、話したい人と研究の議論や色々な話ができて良かったです。
 
2日目
日本気象協会の発表で、OLRとSSTを用いて長期予報をするという研究も面白かったです。OLRの偏差はあまり長続きしないので、数か月前のOLRが予測に効いているとなると、過去と未来をつなぐメカニズムは何なのか、気になりました。
6月の新青丸観測航海に一緒に乗っていた京大の院生の発表も興味深かったです。低気圧を強弱で分け発生時の環境場を考察していました。説明も発表の仕方も上手でさすがだなーと思ってみていました。
2日目のお昼にはAFESチュートリアルを行いました。まさか、自分の環境でAFESが回せる日が来るなんて!、と思いましたが、エラー続きで結局環境設定が終わりませんでした。これから解決したいと思います。
異常気象研究会は自分の研究ど真ん中の分野の発表ばかりで、非常に有意義な時間を過ごせました。これからも研究頑張ろうと思えました。
 
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2024年度中部支部研究会@名古屋大学

みなさん、こんにちは!M2の平賀です。
 
11月24日と25日に名古屋大学で行われた、2024年度中部支部研究会に参加しました。今回は僕は発表を申し込んでいないので聴講のみとなりました。それでは日記を書いていきます!
 
1日目
高校の地学の教科書における「地球温暖化」の取り扱いについての発表も面白かったです。地球温暖化による影響は、教科書会社によってまちまちだそうで、冬の豪雪や海洋温暖化についてはまだ書かれていないそうです。
地球温暖化の問題というのは、地球科学的なメカニズムだけでなく、政治や資本主義経済が大きく関係していると思います。様々な分野が絡まる複雑な問題なので、それを複合的に学ぶために地球温暖化という科目を作った方がいい気がします。海外では「気候変動」が学校の必修科目になっているところもあるそうです。
深層学習による大雨発生を予測するという発表もありました。各地方気象台には大雨予報をするために、長年の勘や秘伝のたれのようなものがあると思いますが、深層学習とどちらが予測できるのか気になりますね。
1日目の夜は、気象学会中部支部の懇親会に参加しました。参加した方々の大部分が気象庁職員か気象庁内定者だったので、気象庁の中の話とか研究の話とかを聞けて良かったです。
 
2日目
女島のおける水蒸気フラックスと九州北部における水蒸気フラックスが、下層より中層の方が関係しているというのが不思議でした。下層の水蒸気は、どこの降水量と大きな関係があるのか気になりました。
中部山岳地帯風下の太平洋のできるJPacCZに関する発表も面白かったです。日本海にJPCZができる原因はいくつかありますが、JPacCZができる原因は、中部山岳以外に何があるのか気になりました。海洋前線との関連も気になります。
 
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ECHOESサマースクール2024@大久野島

みなさん、こんにちは!M2の平賀です。
 
9月23日から9月25日にかけて広島県大久野島で行われた、ECHOESサマースクール2024に参加しました。今回はそれについて日記を書いていきます!
 
1日目
大久野島はうさぎが有名ということで、島に着いてすぐうさぎが出迎えてくれました。昼は日陰にいて、キャベツをあげたり写真を撮ったりしました。野生のうさぎといいつつ全く逃げず、どうやら人慣れしているようです。うさぎの写真は研究室のみなさんがあげているので、そちらを見てください。
スタートはお昼からでした。
ポスターセッションでは、現在改訂している論文のレビュアーに指摘されている内容を中心に話して、色々な方の意見を聞きました。具体的には北大西洋の高気圧の形成要因です。同じテレコネクションの研究している同期やJAMSTECの山崎さんに発表を聞いてもらい、議論しました。特に山崎さんには夜のセッションでも日本酒を飲みながら議論をしてもらって大変お世話になりました。
夜ご飯を食べた後、外に出るとうさぎがホテル前の芝生で大量発生していました。多すぎて注意しないと踏みそうになります。特に人慣れしすぎてくつろいでいるうさぎには、もう少し野生を思い出してほしいなと思います。あと、芝生が穴だらけだった原因もたぶんわかりました。
その後、登山して展望台へ向かいました。みんなで話しながら一列になって登山道を登り、開けた場所につきました。展望台からは、瀬戸内海の島々や星空が見え、心が満たされました。その後、みんなで写真撮影をしました。大学院生のモラトリアム期間最後の夏に、最高の思い出を作ることが出来ました!
 
2日目
 
夜遅くまでお酒を飲んで寝るのが遅くなりましたが、遅刻せず2日目も参加しました。
2日目は、「大気・海洋・生物地球科学分野横断型のグループワーク」というテーマでグループワークを行いました。4人程度のグループにわかれて、配られたERA5やBCG-Argoのデータからクイズを作るというものでした。僕らの班は、海洋の研究している人がいなかったため、BCG-Argoのデータを扱うのがかなり難しかったです。そのおかげで作業は難航しましたが、無事時間内に終えることができました。そしてその後に行われた班対抗のクイズ大会では、僕らの班は見事優勝することができました!見慣れない問題が多く、半分ぐらい勘で答えましたが、無事当たっていていて良かったです。景品として、ECHOESのマグカップをいただきました!
 
3日目
 
3日目は、研究発表と広島大の岩本さんの招待講演がありました。
Two-way telconnectionに関する研究は、自分の研究と関係していることもあり興味深かったです。熱帯から中緯度へのテレコネクションは検出するのが簡単ですが、中緯度から熱帯へのテレコネクションは確認するのが難しいそうです。発表後質問しに行きましたが、沼だと言っていました笑。
広島大の岩本さんの招待講演は、「大気中の微粒子を介した大気海洋間の物質循環」というタイトルで発表されていて、普段あまりふれることがないエアロゾルについて知ることができました。雲とエアロゾルを両方観測したいとき、高い山(富士山)に登るとおっしゃっていて、なかなかのパワープレイでおもしろかったです。また、大気海洋だけでなく、生物との関連も話されており、生物活動も含めた地球システムを考える必要があると感じました。
 
サマースクールはお昼で解散となりました。自然に囲まれたところで、研究の議論や発表、交流など、密度の濃い時間を過ごすことができ、素敵な思い出となりました。
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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日本気象学会中部支部研究会@名古屋大学

こんにちは、B3の北原です。

今回は11月24日・25日に名古屋大学で行われた日本気象学会中部支部研究会について書いていこうと思います。

実家が愛知県にあり、実家から名古屋大学に向かう方が津から向かうよりも約30分早く着くので前日に実家に戻りました。それでも2日目は普段9時過ぎに起きる生活をしているので朝が早くて、しかも満員電車に乗って向かっていたので発表を聞く前から少し疲れていました。

中部支部研究会は富山大学や三重大学の学生の発表が多くあり、内容的にはそこまで難しくなくて聞いていて面白い発表も多くありました。
三重大学の学生の発表は合同ゼミというものが週に1回あり、聞いたことのある内容でしたが、長期再解析データに台風のベストトラックを同化した時の各国のモデルの特徴やベストトラックと比べて大きく異なった再解析になっている事例などといったベストトラックが再解析データに同化されたときにどのようになるのかをみていた学生がいて内容が面白いと感じました。

高校の先生が地学基礎の教科書に書いてある地球温暖化の取り扱いについての発表は考えさせられた発表でした。地球温暖化を教科書で取り上げる意義として、研究者の育成、企業や行政での対策に貢献する人材の育成、普段の生活の中で対策を行う市民の育成などであり、教えている生徒のほとんどは3番目になると話されていました。また、教科書によっても書き方に違いがあって教科書は10年に1度の改訂であるので最近話題になっていることは取り上げられないということでした。

今年は名古屋大学での開催で場所も近くて移動もしやすくて、発表の内容的にもわかりやすくかったです。

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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