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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「観測」の記事一覧

ゾンデ講習会@和歌山県潮岬

こんにちは,B4の永川です.

気が付いたら夏になっていました…光陰矢の如しを痛感している次第です.
もう先日といっていいか不安なところですが,先日の5/7から5/9にかけて,和歌山県の潮岬で行われたゾンデ講習会に参加してきました.
この講習会,ひいては潮岬自体に向かうのは今回が初めてであったため,ドキドキとワクワクを胸に参加させて頂きました.その報告を行わせて頂きます.

解析ワークショップ&AFESワークショップ

 私の振り分けられた班では始めに過去の実習などを通してゾンデで得たデータを用いて解析を行う,というワークショップを行いました.用いたものはPythonコードで,インターネットのつながらない環境を想定して,ローカル環境下で動作するような環境をパソコンに設定するということを事前準備として行いました.普段趣味としてPythonを使うことはあるものの,実際の解析ということをしたことはなかったので,それらに向いたライブラリのインストール方法やそれらライブラリの意味,venvやCondaといった環境の違いなど,準備過程のあらゆる場面が非常に良い勉強になりました.また,準備の過程で一度パソコン内に仮想環境を立てる機会があったのですが,これについても非常に良い勉強になり,「仮想環境ってこういうものだったんだ!!」と,仮想環境そのものについて,また仮想環境を立てる意味や立て方など,試行錯誤を通して様々なことを学べました.余談ですが,今回の準備のあれこれを通して,他大を含めた周囲の方々が「Linuxがいい」といっていた気持ちがなんとなくわかりました.普段扱うコマンドが入力しやすい・・・.

 これらの準備を終えた上で,会場では実際にPythonコードを実行し,解析結果の出力,各解析結果の考察などを行いました.今回の解析ではゾンデの軌跡やエマグラムなどが出力されており,それらの図の見方,意味の解説についても行って頂きました.個人的にはエマグラムの図の見方がいつも曖昧になっていたため,今回解説して頂けたのはとてもありがたかったです.今度参加する乗船実習の際にこの知識を活かせたらいいなと思います.また,今回の解説を通して野帳の重要性について理解することができました.今回の講習会では事前に準備されたサンプルデータが用いられていたため,気温,湿度などといった数値データ以外の情報は野帳に記載されていた内容からのみ把握することができ,船上と上空の風向きの違いなど,その情報から考察が進むこともありました.昨年度の実習などの際には打ち上げに関する仕事で手一杯で,野帳の意味などを考えることができていなかったので,次回の実習などでは野帳についても後の人が現地の状況を捉えやすいように丁寧に記載していこうとおもいました.

 お昼を終えた後に行われたAFESに関してのワークショップについても学べることがたくさんありました.この回ではAFESのデータが準備されており,これを用いた解析結果の出力などを行いました.午前に行われたものと異なる点として,こちらではPythonコードも自力で書いてみるという側面があり,私自身がどの程度画像を描けるか,という自身の力試しになりました.初めは何をすればいいかわからず面食らったものの,扱うものの実態がデータであることをしっかりと認識できるようになってからはなんとか指針を立てられるようになり,最終的には結果の出力を行うことができました.うれしかったです.私が今後扱っていきたい内容が大気海洋相互作用について少し触れる部分があるため,もっとAFESについて勉強し,上手に扱っていけるようになる必要があると感じました.

ゾンデ打ち上げ講習

 解析とAFESについての講習会の後,ゾンデの打ち上げの講習を行いました.講習会では乗船実習などの場合と同じようにオペレーター,打ち上げ隊の二組に分かれ,それぞれが連携して講習を行いました.今回の打ち上げは私が普段行っている船上での打ち上げとは異なり陸上であったことから,足元の安定感やコンクリート上での作業など,普段と違うと感じる場面は少なくありませんでした.特に足元が安定しており,急な揺れに備えなくてもいいというのは個人的にありがたく,どのように風船を膨らませるのか,ゾンデと風船の結合部分はどのように結ぶのか,といったことの理解に集中することができました.また,オペレーター,打ち上げ共に,一連の流れについて再確認することができ,非常に良い経験をすることができたと感じております.先述の野帳に関しての理解を経てからであったため,野帳の記録についても意識を高く持って練習することができました.

潮岬は海辺ということもあり,海が綺麗だったことが印象的でした.紀伊半島の自然に触れるたび,その可能性に驚かされるばかりです.

以上が潮岬で経験したことの概要になります.ここまで読んで頂きありがとうございました.

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2025大槌集中観測@東京大学大槌沿岸センター

こんにちは、B4の濱口翼です。

昨日は、東海地方で線状降水帯が発生する可能性があるとの情報があり、大学からなるべく早く帰宅するようお達しがありました。三重県では夕方から深夜にかけて大雨でしたが、電車が止まるほどではありませんでした。一方、愛知県では知多半島や豊田方面で電車が止まるなど、かなり激しい雨だったようです。近年、豪雨のような気象災害が増えていることを、昨日の大雨で改めて実感しました。

さて、今回は6月25日から7月2日まで、岩手県大槌町にある東京大学大槌沿岸センターで行った集中観測についてです。

この集中観測は、私が参加した大槌での観測に加え、三重大学の勢水丸とJAMSTECの新青丸の2隻と同時観測を行いました。勢水丸には同じ研究室のメンバーが乗船していたので、後日、そちらの観測内容が共有されると思います。私が今回報告する大槌での観測と勢水丸の観測内容を比較してみるのも面白いと思います。

観測メンバーは基本的に修士課程の学生で構成され、大学の先生や研究所の方を合わせて3名、そして学部生は私を含め2名でした。

今回の集中観測では、私は学生の解析隊長のような役割を担いました。この観測に興味があり参加を決めたので、せっかくならその結果を詳しく見てみたいという思いから解析隊長に立候補したのですが、初めての経験で非常に不安でした。また、三重県から大槌センターまでは非常に遠く、出発が早かったため、前日はほとんど眠れない状態でした。個人的には「かなり心配なスタートだな」と感じていましたが、一緒に観測を行ったメンバーの皆さんが様々に助けてくださり、不安な気持ちも徐々に解消されていきました。観測メンバーの皆さん、本当にありがとうございました。

観測を行った東京大学大槌沿岸センターおおつち海の勉強室

観測内容と印象的な出来事

大槌で行った集中観測では、ゾンデという気温や湿度、GPSを使った風速・風向などの気象データを取得できる機器を風船に取り付け、上空の様々な気象データを取得しました。集中観測の名の通り、当初は3時間ごと、途中からは1時間ごとにゾンデを取り付けた風船を放球しました。1時間ごとの観測は最長62時間連続で行われたため、3つの班に分かれて放球を続けました。また、ゾンデから得られたデータからどのような現象が捉えられたのか、さらに天気図なども利用してなぜそのようなデータが得られたのかを、観測の途中で解析も行いました。

ここからは、観測期間中に特に印象に残った出来事を紹介したいと思います。

まず、2日目に副虹が出たことです。夕方、少し時間があったので1日目に得られたデータの解析を行っていたところ、突然「虹すごい」という短いメールが届きました。何だろうと思い外に出てみると、これまでに見たことのないような美しい副虹が出ていました。このメールを見た観測メンバーは全員外に出ており、皆で写真や動画を撮っていました。私も思わずシャッターを切ってしまうほどの副虹を見られたのは、観測に来て良かったと思える出来事でした。

次に、観測期間中に霧がだんだんと海からやってきて湾内が霧に包まれる一部始終を見られたことです。霧が見られたのは4日目の朝で、私が1時間観測の担当をしているときでした。観測場所の近くに瓢箪島という観光スポットがあるのですが、そこがだんだんと霧に包まれていき、非常に幻想的でした。また、この時だけ地上付近のゾンデのデータが普段と異なるものであったため、その点も含めて非常に興味深かったです。(余談ですが、私と同じ班であった気象研究所の研究者の方は、2日目の午後から5日目の朝までと短い期間しか参加できなかったのですが、珍しい現象がいる間に起きたため、他の観測メンバーであった大学の先生からも「持ってるな」という感想が出ていました。)


ウミガメ研究チームとの交流

また、大槌センターでウミガメの研究を行っているチームが同じ時期に滞在していたので、ウミガメについても見学させていただきました。今回見学させていただいたウミガメは、三陸沖にある定置網に引っかかったウミガメを漁師の方から譲り受け、計測といった生体調査や、バイオロギングといった生態調査を行っているそうです。基本的に2〜3ヶ月間大槌に滞在するとのことでした。ウミガメは生きている年齢がわからないなど、謎なことが多く、様々な研究を行う価値があるというお話を、ウミガメの研究を行っている学生の方から伺いました。普段私が研究している分野とは全く違う世界で、とても面白かったです。


今回の観測を通して感じたことは、研究を行うにしても、実際に感じたり、得られたデータを見て不思議に思ったことをすぐに議論することがいかに重要かということです。先述の霧であったり、夜に見た夜空であったりと、刻々と変化する空や気象の様子は、新たな発見を生んだり、普段行っている研究がどのようなものなのかを知れたりと、今後の研究のモチベーションにつながったと思います。また、霧が発生した時とそうでない時の違いや、海のほうでは霧が出ていたのに私たちが観測していた場所にはやってこなかったりと、疑問が生まれることも多くありました。現在行っている研究がうまくいっていない(これは自分の責任ですが)ということもあり、また解析隊長をしていたこともあり、今回の観測の結果で何か新しい研究ができないかと考えています。

最後に、この記事をご覧になっている方にお伝えしたいことがあります。それは、観測といった貴重な機会があったら、積極的に参加してほしいということです。私は運の良いことに学部生でこの集中観測に参加することができ、非常に貴重な経験をさせていただいたと思っています。皆さんも、このような貴重な経験をすることができるならば、ぜひ積極的に参加してほしいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

PS:勢水丸で集中観測を行っていた立花先生が、船の中でテレビのVTR出演をしたり、寄港後にリモートでテレビに生出演したりと、どれだけ体力があるのかと驚きを通り越して引きました(笑)。

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京大乗船実習@伊勢湾と外洋

今年度4回目くらいの投稿になるのでしょうか,色々参加したんだなぁと感じます.B3の永川です.

今回は京都大学の方々の乗船実習に参加させて頂きました.ラジオゾンデを用いた観測の経験者としての参加という側面もあるということや,京都大学の参加者の方々は全員博士課程や修士課程の院生の方々ということで,参加前はなかなかドキドキという感じでした.
その報告を以下より行わせて頂きます.

一日目

この日は前泊ということで,使う機材の準備や乗船についての諸注意などを行いました.
予行練習の際には三脚を立てて行ったのに対し,船上では手すりなどに括り付けて設置を行っていました.また現場ではタブレットなどを開いて手順などを確認する余裕はなかったので,予行練習であらかじめ設置手順を確認しておいたことの重要性を身に染みて感じることができました.

二日目

この日の朝,風が強いということで,スケジュールを変更して沖合にはあまり出ないことが決まりました.個人的には過去に行った別の実習の際にも黒潮の付近まで行くことができなかったため,少し悔しかったですが,こればかりは自然現象なので仕方ありません.次機会があればその時には行けたらいいなと思います.
この日にはCTD,乱流プロファイラー,流速計ブイの試運転を行いました.今回の実習全編を通し,唯一の外洋での活動であったこともあり,やはりそれなりに船が揺れていることも印象的でした.
また,乱流プロファイラー,流速計ブイについては今回初めてその存在を知るものであったため,「海の流れってこうやって知ってるんだ」という印象をうけました.
それぞれ私から見ると初めて見るような仕組みでのデータ取得を行っており,非常に面白かったです.流速計についてはドップラー効果が用いられていたことがとても印象的で,様々な場面で使われているな,と感じました.
CTDについては以前何度か行ったことがあったということもあり,ある程度はてきぱきと操作を行うことができましたが,やはり忘れていることも非常に多かったため,もっと頑張ろうと思いました.

三日目

この日はすでに湾内に戻っており,伊勢湾の内部でひたすらにCTDを用いた観測を行うという日でした.その数の合計はなんと11回であり,後半では表面採水など,かなり手慣れた様子で実習を行うことができました.この日は湾内であるにもかかわらずとにかく風が強く,波も激しいものでした.平均風速が15mを超える時間帯もあり,波しぶきが顔などにかかってくる,といった場面も少なくありませんでした.この様子を記録しようと手持ちのスマートフォンを構えた際,あまりの強風で手元のスマホが飛んでいきそうになることもありました.これほどの強風や波を経験することもそうそうできるものではないので,むしろこのような機会が得られてよかったと思います.

最終日

最終日には主に下船に向けた準備がおこなわれました.毎回やや苦戦するベッドのシーツの整理などを行った後,初日に設置したラジオゾンデ観測の機器の片づけを行いました.機器の設置については比較的円滑に行えたものの,前日の強風,波しぶきの影響もあり,機器の片づけにはなかなかな苦戦が強いられました.とにかく機器の露出していた部分にたくさんの塩が付着しており,拭きとるのが大変でした.

感想
乗船を伴う実習が今回で三回目ということもあり,船での生活,実習双方の面で,良い意味での慣れを感じることができた.特にラジオゾンデでの観測については事前の練習があったということはもちろんあるとは思いますが,観測模擬演習の際には私が京都大学の方々に観測手順の説明を,その意味なども含めて説明できたということは自分の自身につながりました.また,CTDの操作や記録,表面採水についても,以前の実習では先輩の方々におんぶにだっこという状態でありましたが,今回では自分から行うべきことを判断し,行動をとることができたようにも感じられました.とりわけCTDを用いた観測については前回の実習では天候や海の状態の関係であまり行うことができなかったので,私としてはその部分を補うことのできる,とてもいい機会となりました.生活面についても,今年度において様々な場所での研究集会や実習に参加させていただいた甲斐もあり,年上の方や教授の方々とのやりとりもある程度臆することなく行えるようになってきたのかな,と感じています.また,今回も例に漏れず,先輩の方々からとても有意義なお話をたくさん頂き,その面でも非常に良い勉強になりました.今回は海洋に関しての研究を行われている方もおられたということで,海洋での観測器具や研究内容など,私にとってあまり馴染みのない分野のお話を頂くことができ,とても面白かったです.

また,前回の実習の際は一日船酔いで動けなくなる事態があったため,その反省を踏まえ,今回の実習では「絶対に船酔いを起こさない」という強い意志をもって参加をしていました.前回の敗因であった夜間の船酔い対策を怠らず,常に酔い止めが効いているかどうかを意識しながら活動を行った結果,船酔いを一度も起こすことなく,しっかりと全ての活動に参加することができました.代償として日中眠気に襲われる場面はしばしばありましたが,そこは気合でカバーしました.

普段とは異なる方々と交流,活動を行うことができ,とてもいい経験をすることができました.また機会があればぜひ参加させていただきたいです.
ここまで読んで頂きありがとうございました.

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新青丸KS-24-10航海@日本海西部対馬暖流域

みなさん、こんにちは!
お久しぶりです。M2の平賀です。
 
6月17日から6月27日まで、KS-24-10新青丸航海へ行ってきました。航海した海域は、日本海西部の対馬暖流域となります。今回はそれについて日記を書いていきます!
 
事前準備
 新青丸航海には、僕と同期の大橋君が乗船しました。まず、6月14日に津から出港場所である函館へ向かいました。そして、翌日訪船し、新青丸に今回の航海で使用する観測機器や荷物などを積み込みました。そして、京大の吉田さんと僕と大橋君との3人で、ラジオゾンデ機器を設置しました。PCの設定や動作確認を行い、問題がないことがわかったので、お昼前に解散になりました。6月17日の出発日まではフリーだったので、ラッキーピエロのハンバーガーや函館塩ラーメンを食べたり、湯の川温泉に行ったり、函館山展望台に行って写真を撮ったりして、航海に向けて英気を養いました。
 
いざ、航海へ
 6月17日の14時ごろ、出港しました。船が動いていることに気が付かないくらいゆっくり岸から離れていきました。函館港を出て、日本海西部の大和堆付近へ向かって出発しました。最初の一日は、向かい風のせいで波が高かったので、船が揺れました。アネロンが効いてるせいで胃が重たいのか船酔いしているのかわかりませんが、1、2日目はとにかく眠くて、ベッドで横になっていました(気持ち悪くはなかったです)。
 
気象観測
 本航海では、気象班と海洋班に分かれて観測を行いました。気象班はゾンデ観測のみを行い、海洋班はCTDや乱流計などを用いて観測を行いました。僕は、気象班に属し、京大の吉田さん・院生一人、大橋君、海洋大の院生二人の6人で観測を行いました。ワッチは、朝型に優しい48ワッチになりました。
 6月18日の23時30分、本航海での一回目のゾンデ放球を行いました。そのあとは、ワッチ通りに動き、3-6時間おきに放球を行いました。19日の5時30分には、僕と海洋大の院生との二人で放球を行いました。学生だけでの放球は初めてでしたので、そわそわ緊張しましたが、無事ゾンデが空高く上がってくれて、データも問題なく取ることができました。ほっと胸をなでおろしました。
 新青丸には、ラジオゾンデ自動放球装置コンテナという素晴らしい機器が搭載されています。僕は、手放球はしたことがありますが、自動放球はまだしたことがありませんでした。写真のようにゾンデをセットし、コンテナの後ろがパカッと開きゾンデが飛んでいきます(ちらっと写っているのはラジオゾンデの本体です)。この自動放球装置のおかげで二人だけのワッチでも難なく放球を行うことができました。しかし、この放球装置は船の左舷側に設置されているため、船の右舷側から風が吹いているときにしか使用できません。特にCTDなどの海洋観測を行っているときはこれに当てはまるため、その時は手放球を行いました。

ここにラジオゾンデをセット!
  

コンテナの後ろがパカッと開く
 
 22日の夕方ごろから低気圧が近づいてきて徐々に風が強くなってきました。23日には低気圧が頭上を通過し、梅雨前線上の低気圧を観測することができました。研究課題は、「日本海西部対馬暖流域における大気・海洋高解像度連続観測による水蒸気輸送過程の実態解明」ですので、ラジオゾンデやマイクロ波放射計を用いて、梅雨前線上の低気圧に流れ込む水蒸気のデータを取れてよかったなと思いました。
 ゾンデ観測は、24日15時30分に終了しました。全部で36発を打ち上げました。また、24日の15時35分から23時まで、乱流フラックス計を作動させながら対馬暖流上を横断して観測を行いました。どんなデータが取れているのか楽しみです!

 
海洋観測
 海洋観測では、以下のような多様な観測が行われていました。
 CTD(計13回)、XCTD(計12回)、Underway CTD(計2回)、乱流計 VMP250(計13回)、現場式濾過装置(1回)、中性浮力型セジメントトラップ(1回)
 僕らは海洋観測を全く行わないため、海洋観測の方たちと交流する機会が少なかったです。初めの方はあまり関わりがなかったのですが、航海後半からは海洋の観測を見学しに行きました。どういう観測機器かを聞いたり、科研費を獲得して自分で観測機器を買えるようになった話を聞いたり、キャリアの話をしたりといろいろな話をして、楽しかったです。

 
船での生活
 船での大きな楽しみは、食事でした。新青丸のご飯は本当に美味しかったです!お刺身、ユッケ、海鮮丼、ラーメン、韓国料理などなど。初日にカニ汁が出てきて衝撃を受け、食事への期待が膨らみましたが、その期待は裏切られることなく最終日まで美味しくご飯を頂くことができました。毎日、7:30、12:00、17:00に出てくるご飯は、船の中での不規則な生活リズムを整えてくれました。
 本航海では学生が8人乗船していたため、学生間での交流も楽しみの一つでした。特に、海洋大の院生二人と京大の院生の方たちとは、深く交流できました。進路の話をしたり、研究の話をしたり、プライベートの話をしたりと非常に楽しかったです。一緒に乗船できてよかったと心から思います。
 最後の方は、海洋観測の学生たちとも交流し、一緒にUNOやババ抜きや神経衰弱をしました。中国人の留学生とも交流し、普段外国の方と交流する機会が少ないのですごく新鮮でした。日本語が得意でない方とは、英語と日本語を混ぜて話しました。自分は英語が得意ではないのですが、意思の疎通ができた時はちょっとした感動を覚えました。英語しゃべれるようになりたい!と思った瞬間でした。
 
船は27日に函館港へ到着しました。11日間という長い航海でしたが、非常に有意義で楽しく乗船することができました。
それでは今日はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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新青丸KS-23-8航海

こんにちは、M2の佐野です。
先日6月18日~27日に新青丸に乗船し、伊豆小笠原海嶺周辺海域まで行ってきました!

観測目的は「伊豆・小笠原海嶺における乱流特性の実態把握および海洋深層・地震検知フロートの実証試験」ということで、海洋観測がメインでした。

今回私は乗船が2回目だったこともあり、船酔いも大丈夫だろうと油断していたのですが、初日はさすがにダウンしてしまいました。
黒潮流域は揺れるということを乗船前の自分に伝えたい...。
「アネロンを飲んでおけ!」と...。
ただ、黒潮流域を越えてしまうと梅雨前線の南側だったこともあり好天に恵まれ、海も始終穏やかでした。

観測項目は、
CTD/LADCP観測・VMP-X観測
乱流フロート
ゾンデ観測・高層気象観測
ハイドロフォン付き深海フロート
私自身初めて観測したものも多かったのでここで少し紹介したいと思います。

ゾンデ観測・高層気象観測
おなじみゾンデ観測。ただ三重大学の勢水丸と違って、自動放球というものがありコンテナで基本的には作業がすべて終わっちゃいます。放球時は写真右のようにコンテナの一部扉を開きます。楽!
 

CTD観測
こちらもおなじみのCTD観測ですが、今回は海嶺周辺海域にて4日間の定点連続観測を行いました。(ヨーヨー観測というらしい)
そして採水も行いました。揚水したCTDから水深別の海水を採水してそれぞれのデータ(今回は塩分)を調べます。海底の水(水深2000mほど)は冷たくて気持ちよかった~!
採水している様子と採水した海水を入れる容器採水している様子と採水した海水を入れる容器 
ここでCTDの小話をすこし。
昔は船で出た生ごみなどはそのまま海に排出されていたらしく、その横でCTD観測がされていたりして信用ならないデータがちょいちょいあったらしい。
どんなんや笑

ハイドロフォン付き深海フロート(MOBYフロート)
海底地震を検知すると自動で浮上してリアルタイムでデータを送信している。
→今回新たに3台投入したフロートは最新型で、CTD観測もできるようになったらしい!
自分が関わった航海のフロートが、今も太平洋を漂いながら健気にデータを送ってくれていると思うと、目頭が熱くなりますね。
写真右に見えるアンテナはCTD観測をするもので、とっても小さい!

現在観測中のものはリアルタイムデータがこちらのサイトで見られるよ。

乱流フロート
定期的に水深2000mまで潜航・浮上を繰り返し、乱流、水温、塩分等を計測できるもの。こちらはMOBYフロートと違って海に放流させた後回収しに行きます。
驚いたのが、フロートの回収!
回収する際は、フロートの緯度経度情報だけから探し出すのです!
↓左写真は乱流フロート、右写真はみんなでデッキに集まって、血眼になってフロートを探している様子。
双眼鏡を覗きながらフロートを探し出している様子
↓左写真中央をよく見るとフロートの旗らしきものが(クリックで拡大してみてね)!見ての通り大海原の中からフロートを見つけ出すのはなかなか至難の業である。右写真はボートを下ろして回収しに行く様子。


VMP-X観測
海表面から海底における微細な流動を観測する。今回は乱流フロートで得られたデータと比較するため、観測はフロート投入点とフロート回収前に、乱流フロート近傍で行いました。

VMP-Xの先端は毛細血管のようにセンサーが張り巡らされているらしく、とても慎重に作業を行いました。こちらの回収は、本体が大きく乱流フロートよりもスムーズに発見されました、ホッ。

今回の観測では3ワッチ制で、私は8-0担当だったのですがこの時間がいつも楽しみでした。というのも乗船した学生メンバーの中には、バイオロギングの研究や海洋、地震の研究をしていたりと多種多様で、自分の分野以外のお話を沢山聞けたり、同ワッチだったJAMSTECの細川さんや伊地知さんから海外での観測体験や裏話などわくわくするような話が沢山聞けたのです。(もちろん観測もしっかりしましたヨ)

この新青丸航海は、空きが出てたまたま参加することができたのですが、やっぱり観測って楽しいな!
今回の航海でお世話になった先生方やJAMSTECの皆さま、携わったすべての方に感謝です。お世話になりました。


おまけ。釣りをさせてもらった話。釣り自体初体験だったのですが、それを太平洋の船上でできるなんて、なんて贅沢な!(釣り上げることはできませんでしたが笑)
船員さんが釣った鯖をしこたまいただき、下船後すぐにヤマト運輸へ持って行き三重へ直送!
一週間分の献立に組み込まれました。おいしかったです。

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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