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地球日記

三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/

   
カテゴリー「観測」の記事一覧

長崎丸航海@東シナ海

こんにちは,B4の大橋です.

 

618日から22日の5日間にかけて東シナ海の観測に参加してきましたのでご報告.

 

ついに観測航海に参加することが出来ました!

 

コロナの流行と重なり,3年生であるはずだった4泊5日の観測実習がありませんでした.

そのため,この観測に参加するまでは船上でラジオゾンデを放球するために必要な準備や知識が十分とはいえなかったです.

 

今回の航海では,

 

「ラジオゾンデの放球のオペレーションを一人でできるようになること」

「ゾンデ放球までのデッキの仕事を覚えること」

 

を目標に臨みました.

 

さて,長崎丸に乗った感想ですが,,,,,,とっても過ごしやすかったです.

 

3年前に竣工した船で船内がとても綺麗でした.また船自体が大きいので揺れが小さくまったく酔いませんでした.

 

 

今回の観測では,3ワッチ6人制で航海士を目指している長崎大学の学生の方も協力してくださり,ゆとりがありました.

 

また,僕が属した4-8ワッチには研究室の大先輩&観測のプロである西川さんがいらっしゃったので心強く,嬉しかったです.

 

全体を通してだいたい40発くらいラジオゾンデを放球しました.

 

他の観測航海と比べて今回の観測では,ラジオゾンデを放球する回数がとても多く,皆がゾンデマスターになったと思います.

私も一人でオペレーターができるくらいには成長しました.

 

観測航海中は電波が届かず,携帯電話が使えませんでした.

 

そのため,今回の目的である線状降水帯が発生しそうな状況であるのか,梅雨前線がどのあたりにあるのかがスマホで把握できません.

 

毎日,気象庁の方や陸上から支援してくださっている方から色々な種類の高層天気図が送られてきました.

 

その予想天気図をみながら先輩や後輩と大気場の状況を把握をするのが楽しかったことの一つです.

 

空いた時間には他大学の方とボードゲームや雑談をして仲を深めました.同じ気象学を学ぶ他大学の同世代ということもあり,とても刺激的でした.

 

今回の観測では,自分自身を非日常の場に身を置くことで,新鮮な気持ちになり,今までの学生生活を振り返るいいきっかけとなりました.

 

研究室に閉じこもっていては経験することができないことがまだまだたくさんあることに気づきました.

 

また,今回の航海も今の研究室に属していたから参加できたので,とても恵まれた環境にいることを再認識しました.

 

今回の航海・観測を成功させるために携わってくださった全ての方々と機会をくださった立花先生に感謝申し上げます.

 

 

私自身ラジオゾンデ観測に自信がついたので,これからも観測航海の募集がかかってきたら積極的に応募していきます

 

 

ps. 航海中の写真は許可が下り次第あげていきたいです

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ゾンデ練習会@潮岬

ゾンデ練習会@潮岬

こんにちは!4月でB4になりました,平賀です.

先日,蒲郡から津まで小型ゴムボートを運転して,伊勢湾を横断してきました.伊勢湾,地図で見ると小さいですが,実際はかなり広い.伊勢湾の真ん中辺りまで来ると経験したことない孤独を感じます.それでも,自然を肌で感じると楽しいものですね.

それでは本題に移ります!
書くのがだいぶ遅れてしまいましたが,5月11日,12日に潮岬の京都大学の風力実験所でラジオゾンデ練習会が行われました


5月11日

まず,南紀熊野ジオパークセンターにてデータ解析についての自学自習を行いました.普段は,Fortranを使って解析をしているのですが,陸上支援では,python,metpy,awkを使います.metpyを使って図を書こうとしましたが,エラーがかなり出てしまいました.陸上支援をする頃には一通り行えるようにしたいです.
metpyはコマンドプロンプトを使わずにコマンドが打てたり,実行するのが簡単で使い勝手が良かったです.プログラミングの使いやすさとしてはFORTRANより断然pythonだそうで,これを機にpythonへの移行も考えてみても良いかもしれません.

次に潮岬風力実験所にて他の班がゾンデを上げているところを見学しました.他の班の一発目は風にあおられながらのゾンデ放球でした.ゾンデは無風だと真上に向かっていくのですが,強風のためゾンデが地上に対して30度くらいのところで糸を引っ張りながらウロウロしています.これだと糸を放すタイミングが難しく,残念ながらゾンデが木に引っかかってしまいました.
今度はヘリウムガスの量を増やしたところ,上手く放球することが出来ました.


5月12日

この日は自分たちの班がラジオゾンデを上げました.僕ら立花研の学生はゾンデ練習会に来る前に,ゾンデ放球のソフトを扱う練習をしていたので,他大学の学生にソフトの使い方を教えることができました.教えることで自分の学びになるので良かったと思いました.

この日一番おもしろいと感じたのは,ラジオゾンデから送られてくるデータを見て,気象場について他の学生と議論したことです.高度が上昇するとともに風向が時計回りに変化していて,これは暖気移流だねと言ったり(この日は雨でした),持ち上げ凝結高度や自由対流高度や雲頂の高度についてこうじゃないかと言い合ったりしました.
練習で上げたゾンデではありますが,実際の観測データを見て議論するのはおもしろいものです.僕は梅雨期の観測には行きませんが,今度乗船する機会があれば観測データについて意見を言い合ってみたいなと思いました.


それでは今日はこの辺で,最後まで読んでいただきありがとうございました.


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ゾンデ練習会@潮岬

こんにちは~
最近某人気漫画の連載再開が期待されていて心が躍っています.
M2の竹端です.

5/10~12にかけて京都大学の潮岬風力実験所でラジオゾンデ観測の練習会を行いました.
東シナ海梅雨観測に向けてゾンデ観測の経験者を増やそうというのが主な目的です.
梅雨観測では三重大学の勢水丸に乗船するので,是非とも有意義な機会にしたいと思っていました.

実施場所である潮岬付近はダイビングの人気スポットであり,僕も中学生の頃に訪れたことがあります.
そんな懐かしさに浸りながら,いざ潮岬へ.


<1日目>

練習会自体は11日からでしたが,事前準備として一足先に風力実験所に到着しました.

準備を進めていると,どうやら電文を作成するには新しい観測ソフトを使用しないといけないらしく,試してみることに.
といっても新しいソフトにはマニュアルがなく,旧ソフトでの知識を活かして試行錯誤しました.
結局,放球判定の所が実際に放球してみないとわからなかったのでこの日は終了.

これうまくいかなかったら明日以降大丈夫だろうか…いやむしろ梅雨観測大丈夫か?
不安を抱えながら明日に備えました.


<2日目>

練習会スタート.
僕はインストラクターとしてオペレーター(観測ソフトの操作を行う人)の周りにいました.

記念すべき1球目,放球は成功しました.
しかし,前日の懸念点であった放球判定の所がうまく判定されずデータが来ません…

いろいろ調べたところ,どうやら観測前の設定でミスがあったようです.難しい.

その後もトライアンドエラーを繰り返し,なんとか観測完了&電文作成まで終えることができました.
放球判定され,初めてデータが取得できたときの現場の盛り上がりは忘れられません!


    放球の様子


<3日目>

最終日は大雨の中での練習となりました.
風も強く,放球隊の人たちは大変そうでしたが,実際の観測ではこんな感じだろうと思いました.(勢水丸,乗船人数少ないけど大丈夫かな…)

悪天候下ではありましたが,これまでの経験を活かして成功させることができました.


いろいろあって大変な3日間でしたが,梅雨観測前にゾンデの経験者を増やせたのと準備物の整理ができたのはとても良かったです.

時間があれば本州最南端の碑で写真撮りたかった…
まあそれはまたの機会に.


ではでは

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ゾンデ練習会@潮岬

こんにちは、M1の佐野です!

だーいぶ今更ながらですが
今回は5月11日、12日に行われたゾンデ練習会について報告いたします!

今回の練習会は参加人数が多かったので4班に別れ、
ゾンデ放球、Python実習、ゾンデ放球見学、自由時間
を2日間に分けてローテーションしていく形で行われました。

私は1日目の最初にゾンデ放球だったので、初めての経験ということもあり
ドキドキしながら参加しました。

ラジオゾンデの装置を組み立て、ゾンデソフトを立ち上げ、風船を用意していざ放球!
と、ここまではかなり順調に進んだのですが何分たってもゾンデからの信号が来ない...。なんとゾンデのGPS受信機の方が反応していないというトラブルが発生してしまいました。
やはりもっと慎重にならねばいけないなと反省。
私の班では電文を作成するところまではいかずに終了してしまいましたが、
次の班での成功しているものを見ることができて(半ばむりやり一緒に参加させてもらって)良かったです。


船の上ではトラブルはつきもの、問題が起きたときにすぐに次の準備をし対応をしなければいけないということも勉強になりました。

実際に乗船して放球できる日が楽しみです!

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ゾンデ練習会@潮岬

梅雨入りもそろそろかという季節になりました.
こんにちは,梅雨期観測が楽しみなM1恒川です.

今回は5/10~12の期間,京大防災研潮岬風力実験所にて開催されたゾンデ観測練習会の模様を描いていこうと思います!


5/10は有志の事前準備でした.この準備で実験所のほうに送っていた装置一式がそろっているか,ちゃんと動きそうかということを確認する日でした.しかしいざ始めてみると,オペレーションシステムの変更により用意されていたマニュアルから大幅変更になり,本当にこれが動くのか放球してみるまでわからない状態でした.ここでてこずったことで,オペレーションシステムについてたくさん知ることができたので,いい経験だったと考えてます.

11,12の2日間で全体を4グループに分け,4つのローテーションを回していくやり方で進んでいき,自分の班は11日にゾンデ観測が固まっていて,12日にゾンデデータ処理というスケジュールで進行していきました.

11日のゾンデ観測ではオペレーション班と放球班に分かれてそれぞれの工程を全員が体験しました.オペレーションのほうでは,準備で不安視されていたところに神経を集中させてました.初めてちゃんと観測できたっぽい画面が出たときは思わず声が出るほどうれしかったですね.放球班ではガスを入れる装置の説明や,ゾンデ本体を風船のどこにつけるかなどの工程を確認しました.その時に余った時間で春日さんがほどけにくいひもの結び方を教えてくださり,勉強になりました.放球本番はうまくできるかとても緊張しました.1つ目は風が強すぎたこともあり,気に引っ掛けるという大失敗をしてしまいました.2つ目の時は風船に入れるガスの量を増やしたり,本田先生がゾンデと風船とをつなぐ紐を話すタイミングを教えてくださったことでうまく上げることができました.

2日目のデータ解析では,Pythonを用いたゾンデデータ解析の方法をレクチャーしていただきました.Pythonにまだ慣れてないこともあり,時間内には図が書けなかったのですが,帰ってからできたのでいい勉強でした.

大変中身の濃い練習会でした!



個人的な話にはなるのですが,練習会から帰った後,39.2°の熱が出てぶっ倒れていました.幸いコロナではなかったので助かりましたが,PCR検査の結果が出るまでヒヤヒヤでしたね(笑).
みなさんも体調には気を付けてくださいね.


以上,ゾンデ練習会の様子でした!
ここまで読んでいただいてありがとうございます!

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プロフィール

HN:
三重大学 立花研
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
気候について追求する!
自己紹介:
三重大学 生物資源学部
共生環境学科
地球システム学講座
気象・気候ダイナミクス研究室です。

・普段は興味のある気象・気候について研究しています!!

・研究室への質問疑問などなどがありましたら、コメントでも拍手でも構いませんので遠慮なくカキコお願いします!(^0^)ノ

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