三重大学 / 気象・気候ダイナミクス研究室の1コマ → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/earth/index.htm → https://atm.bio.mie-u.ac.jp/
お久し振りです.B4になりました,吉田です.
春になって今年は5名の新3年生が新たに仲間入りしました.
先日新歓もして,我々B4は皆先輩風びゅんびゅん丸です.
今回は5/26-31に幕張メッセで開催されたJapan Geoscience Union Meeting (JpGU) 2024に参加してきました.
TOEICの試験を被らせてしまい,初日の中緯度大気海洋相互作用やECHOES交流会に行けなかったことだけが後悔です.
発表とかはなく聴講だけですが,現地参加した感想です.
まずは,JpGU最高でした!
私は地球科学全般に興味があるので,気象以外の分野も数多く聴講させてもらいました.
宇宙惑星科学からSLIMやはやぶさ2のプロジェクトに関する研究,大気水圏科学から雪氷学や海洋科学などの部屋を回り,地元の桜葉漬けに関するポスターも見て,かなりはしゃぎました.
神山先生の新しい本を買って,サインも貰えました.
京大のブースでセミナーがあり,榎本先生のお話を聞くこともできました.
自分の研究テーマに近いこともあって,基礎的なことから勉強させていただきました.
今回は研究テーマを決めてから臨んだ初めての学会でしたが,その意味でも自分の研究に関係ある発表を集中して聞くことができた,濃密な大会でした.
最新の情報を入手出来てこちらは自信がつきましたが,一方発表を聴いたり調べたりするほどに自分と同じような研究は山ほど出てきます.
調べたいことは多いですが,それらが既に解決されていたり,より高度に議論されていたりすると自信が無くなっていくんですよね..
とにかく,研究テーマに対する考えがレベルアップした気がしました.
ポスターセッションの議論も,知識が増えたことで以前より深くすることができて,非常に楽しかったです.
海が思っていたよりも奥深いらしく,PDOの十数年規模SST変動の研究をされている方に説明してもらいましたが,正しく理解するには時間がかかりそうです.
「じゃあこの水温偏差はこれが理由でこんな感じになるんですね.」
「いや,まあそれもそうですけどそれだけじゃなくて,あれとこれと,,いろいろ考えなきゃいけないんです.」
海洋系の人はみんなこんな感じでした.
私の中で大気と海洋の壁は,想像以上に高いようです.
全体を通して,やはり英語は多いのでかなり集中力が要りました.
気象学会の春大会が来年からJpGUに吸収されるみたいな噂も聞きましたが,オンライン開催するよりは私もそっちの方が嬉しいかな.
最後にネカフェのすゝめ.
金欠のため体を休めるのはネットカフェでした.
でもシャワーやマットなど,最低限の設備は充実していて意外と快適です.
料金が時間で決まるので,朝は早起きできますよ.
ケチりすぎたのが火曜の夜,寝る直前までチェックインせず別の場所で待機していましたが,嵐が来てしまい風速10mの中びしょぬれになりながら移動する羽目になりました.
簡単に書き並べましたが,以上です.
今回は若手会だけでなく卒業した人との再会もあり,嬉しかったです.
JpGU,また来たいです!
最後まで読んでいただき,ありがとうございました.
M2天野です.
だいぶ前のことになってしまいましたが…
10月23~26日にかけて開催された,気象学会2023年秋季大会@仙台について,記します.
地元宮城県での開催.
実は5年前(?)の気象学会@仙台へも参加している私.
研究室配属前にひとりノコノコ行ったな〜と思い出しながら,また,原点回帰しながら迎えた学会でした.
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<発表について>
今回ほとんどのセッションの発表が6分+質疑2分.いや〜短い,あっという間でした.
聴く時も,必死に聞いていました.
でないと,すぐ置いていかれるので…いつにも増して集中していたかも?
自分の発表では,一部久々に原稿を作って喋りました.
うまくはまとめたつもりだけども…発表直後は伝わり切ったか正直不明でした.
ですが,先日事務局より,松野賞受賞の連絡をいただきました.
内容が伝わり,また,それを評価していただけたのだと,安堵している今です.
受賞に関しては,後日別投稿にて報告予定です.
詳細:https://www.metsoc.jp/2023/12/16/33550
<そのほか>
いつもは気候システム系の会場にいがちだが,今回は「東北,ヤマセ」などのキーワードに惹かれ,メソ系の発表も聞いて回りました.
(仙台での開催ということもあり,そういった発表が多かった?)
データ解析に加え,富山大の塚田くんのように,実地での観測をやっている人が大半で,だいぶ驚きました(観測屋のみなさんかっこいい).
一方で,海の影響とか,Synopticな視点で見たりはしないのかな?と気になる発表も多数.
Hotspot関連の集会では,当然のように話される,大気・海洋・陸面・雪氷圏etc. が相互作用する,1つのシステムとして考える,というような見方も,
一歩引いて気象分野全体で見ると,当たり前の見方ではないのかなと思ったりもしました.
また,今回の学会の楽しみの一つでもあった,気候形成・変動機構研究連絡会.
島田さんの発表を直接聴講でき,とても嬉しかったです.
ヤマセを,風だけでなく気圧差,下層雲だけでなく下層冷気という視点で解析をする,それを全球的に調べてみたという研究勉強になりました.
また,チェックできていなかった島田さんの論文も知ることが出来たのが良かったです(帰ってきてから早速読んでみました).
来春のヤマセ研究会でもしお会いできたら,もっと議論させていただきたいと思います.
そのためにも今やっている解析ガンガン進めよう…がんばろう
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<河北新報への掲載>
宮城の「河北新報」という新聞は,東海で言う中日新聞,北海道で言う北海道新聞のような立ち位置.
地元のニュースが多く掲載されていることもあり,多くの県民が購読している新聞.
そんな地元紙に,9月末のプレスリリースの内容を取材していただき,その記事が,ちょうど学会中に掲載されました.
あんなに大きな記事にしていただけると思っていなかったので,先生と大喜び^^
研究のモチベーションの部分(ササニシキについて)も触れていただきました.
学会会場でも沢山の方に「見たよ!」という声をかけていただきました(ありがとうございます!)
また,影響力はすごいもので,親戚,中学高校の先生,地元の方々,疎遠になっていた友人まで連絡をくれました.また頑張る活力がみなぎってきます.
まだご覧になっていない方はぜひご一読ください.
https://kahoku.news/articles/20231023khn000062.html
そのほかのメディア報道に関する情報は,こちらからも確認できます.
https://www.bio.mie-u.ac.jp/cate/happenings/journal-of-climate.html
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学会内外での論文宣伝に加え,今やっている解析のヒントも多く得られた学会になりました.
来春3月の農業気象学会も仙台開催予定.そちらも楽しみです.
ではまた.
M2天野です.
12月11〜15日に,アメリカ サンフランシスコにて開催された #AGU23 に参加してきました.
7月にドイツで開催されたIUGGの時とは,また違った緊張がありました.今回は論文が投稿された状態での発表…!無事,宣伝できたのか?!
(サンフランシスコのモニュメント前にて)
※※準備を進めるにあたり,4年前の先輩方のブログが大変に参考になりましたので.私も後輩たちが,今後AGUはじめ国際学会へ参加する際に役立つような情報を含めて,以下記します.
⚫︎自身の発表について
ーー準備編ーー
ーー当日編ーー
(ポスター会場入り口.奥にたくさんのパネルが並んでいるが…広すぎて会場の全貌を写真に収めることは不可)
(掲示したポスターとその周辺)
(発表前 緊張の面持ち)
(ポスター発表中の様子)
⚫︎学会について
(学会会場外)
(EXHIBIT HALL前にて)
⚫︎その他
(学会会場すぐ近くの公園.ランチをここでとる人が多数.)
全体として「確かな手応え」を感じた学会・発表になり,大変満足して帰路へつきました.ポスターコアタイム以外も,興味を持ってくれた方と議論したり,他の人のポスターを聞きながらヌルッと自分の論文を宣伝したりもしました.
加えて,IUGGからも成長も感じられました.学会会場内外で沢山コミュニケーションをとる中で,会話する時の緊張感も減り,雑談をする余裕も出てきたことには,自分で驚きました.また,言語を学ぶ面白さを感じられた気がします.
今年だけで2回も海外の国際学会へ参加させてもらい,心身ともに成長することが出来た気がします.また今年は,論文執筆〜投稿〜掲載,プレスリリースやメディア対応,今回のAGU含めた各学会での論文宣伝の経験を通し,先生の凄さや,研究者の皆さんのスキルの高さを,これまで以上に感じています.成長の機会を下さった立花先生には,感謝してもしきれません,ありがとうございます.
今回の経験を糧に,また,明日からも頑張っていこうと思います.
少し残念だったのは,アメリカ滞在中に放送されたタモリステーションをリアタイできなかったこと…録画したという研究室メンバーに見せてもらおうと思います.
ではでは.
(AGUモニュメント前で)